この日に立ち寄ったサンフランシスコ・日本町で 日本祭りがこの週末にあることが分かりました。 http://sfcherryblossom.org/ 毎年恒例となっているもので 4月13,14日、20,21日の二週の週末に渡って開かれるものです。 ここサンフランシスコの日本祭りが 全米でも最大規模のものであると思います。 「北カリフォルニア桜祭り」として1967年に始まったもので、 日本文化の伝承と日系人の歩みを祝うものとして花開いてきました。 歌謡、武道、茶道・華道、太鼓や日本舞踊などの実演や 書道、盆栽の展示、カルタや詩吟の公演、 日本食のフードコートなど盛りだくさんのプログラム。 全米各地に桜祭りはありますが、この地に独特なものが2点あります。 一つは、「桜の王女」の選別。 日系社会の親善大使として地域の振興に重荷を抱いた健康で学力優秀な5名の候補者から最終の女王が選ばれます。 候補者の写真や経歴を見る限り、どなたもご立派で甲乙をつけ難い。 一体どういう基準で最後の一人を選ぶのでしょう? もう一つは、祭りの最終日の午後にクライマックスとしてのグランドパレード。 そこでは下帯姿の男たちによって重量千キロになる樽神輿が担がれます。 個人的に興味を引くのはよさこい踊りに、阿波踊りのパレード。 1945年に高知県で発祥したよさこい鳴子踊りは、 各グループ毎に踊りや囃しが変わって、そのユニークさは観客を飽きさせない。 7年ほど前に本国の高知県で観て以来、5年前には札幌でも鑑賞しました。 異国でのよさこい踊りがどんなものか、興味はありましたが、 都合が折り合わずに祭り会場に行くことはできませんでした。 来週のシアトルでの桜祭りは見逃さないでおこうと思います。 それにしても、日本文化を見直したり、その継承に本腰を入れたくなるのは 私たちが異国に住んでいるからである、と思っています。 他所を知って、初めて自分を知ることができました。 日本の良さや優れているところは、外国に暮らしてみて発見できるもので、 その中にいたら到底、分かるものではありません。 われわれ日系人はそれを身にしみて知っているからこそ、 毎年、桜祭りに気合が入るのでしょう。 メルマガ「アメリカの国から」のご登録はこちらから。 本ブログにアクセスしなくても、皆様のメールアドレスに配信します。 http://www.mag2.com/m/0001598558.html