二つの国のメモリアル・ディ
May
26
戦争でなくなった方を偲び、また退役軍人に敬意を顕す機会で、
全米各地で記念式典が開かれています。
先週の小中学校も全校集会がそのために開かれ、
参列している現役・退役軍人に敬意を顕す時が設けられました。
長女が小学生だった時、国歌を彼女がソロでリードした後に、
全員で歌うことがありました。
自由と平和とを守るために、
国家のための犠牲となった兵士たちを英雄と称えて追悼するのは、
どの国でも共通する人としての自然な感情ではないでしょうか。
この同日、横須賀の戦艦三笠においても記念式典が行われました。
108年前、日本海海戦でロシア・バルチック艦隊を撃破したことによって、
日本が独立を守り抜くことが出来ました。
その戦争は、有色人種が初めて白色人種に勝利した戦いであり、
多くのアジア人に、
また米国内の黒人たちにも
勇気や希望とを与えることになったのです。
インドの独立運動家で後に首相となったネルーは当時16歳でしたが、
日本の勝利に血が逆流するほど歓喜し、
インド独立のため命を捧げる決意をしたと自伝で述べ、
また、次のように子供に話したと伝えられています。
「日本は勝ち、大国の列に加わる望みを遂げた。
アジアの一国である日本の勝利は、アジア全ての国々に大きな影響を与えた。
私は少年時代、どんなに感激したかをおまえに話したものだ。
たくさんのアジアの少年、少女、そして大人が同じ感激を経験した。
ヨーロッパの一大強国は敗れた。
だとすれば、アジアは昔、度々そうゆうことがあったように、
今でもヨーロッパを打ち破ることもできるはずだ。」
中国の革命運動の指導者であり「建国の父」と仰がれている孫文も、
「これはアジア人の欧州人に対する勝利であった。
この日本の勝利は全アジアに影響を及ぼし、
アジアの民族は極めて大きな希望を抱くに至った」
と述べています。
安倍政権が誕生して以来、右翼化してきたとか、歴史認識を変えたとか、
日本の行き先を懸念する声も聞こえます。
お隣のアジア諸国ばかりでなく、
米国からも危惧する論調がニューヨーク・タイムズに掲載されたりしました。
「侵略」を論じるなら、チョット待ってェ〜、と言いたいです。
15世紀後半のポルトガル・スペインによる大航海時代から、
先の大戦に至るまで、
世界史は白人による侵略の歴史だったではないですか!
南北アメリカから原住民は駆逐され、ヨーロッパ人の国が出来上がってます。
清国との貿易で巨万の富を築きたかった英国が、
支払いのためにアヘンを売りつけ、
これを嫌がった清国に戦争を仕掛けて力でねじ伏せ、
高額の賠償金、不平等条約、その上香港まで奪いました。
その欧米列強のアジア侵略の潮流の中で、
鎖国に眠り続ける日本に押しかけ、
その扉を乱暴にも蹴飛ばしてこじ開けたのが、
アメリカのペリー総督だったではないですか?!
ロシアはウラル山脈を超えてシベリアを原住民から巻き上げただけでは飽き足らずに、
満州を奪い、
朝鮮半島を次の獲物として窺っていたのです。
当時の国々には、2種類の選択しかなかった。
欧米列強の植民地とされるか、
自らが近代化を成し遂げて植民地獲得に乗り出すかのどちらか。
侵略されるか、
侵略するかのどちらか。
座して辱めを甘受するか、
打って出て死を選ぶか。
結果、アフリカやアジア諸国の全ては侵略され、搾取され、
人権は踏みにじられて植民地となった。
植民地にならずに済んだのは、アジアで日本とタイだけでした。
ところで、
私たちキリスト信者は、靖国神社に合祀さてている英霊を拝む対象として祀ったり、拝む・祈るはしません。
英霊が生きているとも信じていません。
それでも、
愛する祖国日本の独立のために血を流して死なれた彼らの偉業を称える者です。
彼らの犠牲の上に今日の自由と平和、繁栄が享受できているのを認め、
敬意と賛辞とを惜しみません。
侵略を受けた側は、決して忘れない傷が残ります。
侵略した側にも言い分があります。
先の大戦は、
第一次世界大戦の戦後処理の総決算であったと私は考えています。
先にアジアに食手を伸ばしていた白人の侵略国家が、
後から己の独立を守るために侵略国家となった日本から権益を守るための防衛戦争だった。
もちろん、日本にとっても、
欧米よりさらに深刻な防衛戦争でした。
日本の侵略行為を批判する資格は白人国家にはないはずです。
これは私の歴史認識。
しかしながら、先祖の罪を我々子孫が被る必要は今やありません。
私はこの日、
米国のために戦った兵士たちを哀悼し、
また日本のために戦った兵士たちにも同様に敬意を顕します。
最後に聖書のおことばを紹介します。
エゼキエル18章20節~22節
20 罪を犯した本人が死ぬのであって、
子は父の罪を負わず、父もまた子の罪を負うことはない。
正しい人の正しさはその人だけのものであり、
悪人の悪もその人だけのものである。
21 悪人であっても、もし犯したすべての過ちから離れて、
わたしの掟をことごとく守り、正義と恵みの業を行うなら、
必ず生きる。死ぬことはない。
22 彼の行ったすべての背きは思い起こされることなく、
行った正義のゆえに生きる。
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