注射針は医師が人体に使用するような鋭いもので、
指先に触れただけで、流血となりました。
プリンター自体の価格は驚くほど低くても、
そのインク・カートリッジがこれまた驚くほど高い。
安く機械を買わせてた後に、
その機械しか通用しない専用インクで儲けようとするメーカーの作戦は明白。
悲しいかな、その作戦に分かっていながらハマる以外に無かった。
数年前、どのメーカーにも使用可という詰め替え用カートリッジを
宣伝に釣られて買って見たが、見事に外れた。
その値段は通常の4分の1以下のもので、つい宣伝に乗せられたが、
印字ができない。
以来、高額なメーカー発の専用カートリッジを買い続ける他なかった。
それにしても、メーカー側の戦略に負け続けるのは癪である。
先日、補充インクを買って見た。
インクの固有名称と一致する補充液だったので、信頼性があると判断。
この日、帰宅すると家内がプリンターがインク切で印刷出来ないとパニック状態。
数分後にはサンダーズのゲームに息子と出発せねばならないが、
オンラインで購入したチケットを印刷しなくちゃならない。
説明書とにらめっこしながら、
インクを補充しようとする私の闘いが始まった。
「ラベルを剥がせば、3つの穴が見える。
その穴をドリルでさらに大きくこじ開けろ。
その穴に組み立てた注射針を差し込み、
中にあるスポンジにゆっくりとインクを染み込ませろ」
と能書きにある。
理屈は分かる。
だが、ラベルがそう簡単に剥がれない。
剥がれるようには出来ていない。
爪で引っ掻いてなんとか下地が見えるまでに17分もかかってしまった。
その上、「3つの穴」なんて現れて来なかった。
当てずっぽうでそれらしいマークのあるところに、ハンドル・ドリルを当てる。
そのドリルを手にしての穴開けに、1箇所7分はかかった。
大型ボトルから吸い取ったインクを容器内に注入する作業は楽しかった。
テスト印刷して見る。
プリンターが作動を始めた。見事に印字してくれる!
表示はインク無しのままなのが心配だが、今のところ印字自体はOKだ。
これならインク代が10分の1程に節約できそうだ。
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