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モーセ律法は有効かーその4

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❹ヘブル7:11〜19

「11 さて、もしレビ系の祭司職によって完全に到達できたのだったら、--民はそれを基礎として律法を与えられたのです--それ以上何の必要があって、アロンの位でなく、メルキゼデクの位に等しいと呼ばれる他の祭司が立てられたのでしょうか。
12 祭司職が変われば、律法も必ず変わらなければなりませんが、
13 私たちが今まで論じて来たその方は、祭壇に仕える者を出したことのない別の部族に属しておられるのです。
14 私たちの主が、ユダ族から出られたことは明らかですが、モーセは、この部族については、祭司に関することを何も述べていません。
15 もしメルキゼデクに等しい、別の祭司が立てられるのなら、以上のことは、いよいよ明らかになります。
16 その祭司は、肉についての戒めである律法にはよらないで、朽ちることのない、いのちの力によって祭司となったのです。
17 この方については、こうあかしされています。 「あなたは、とこしえに、 メルキゼデクの位に等しい祭司である。」
18 一方で、前の戒めは、弱く無益なために、廃止されましたが、
19 --律法は何事も全うしなかったのです--他方で、さらにすぐれた希望が導き入れられました。私たちはこれによって神に近づくのです。」


モーセ律法は、レビ系祭司制度の法的根拠を与えていて、
いわばモーセ律法とレビ系祭司職の間には不可分の関係が構築されていた。

上記の聖句が教えているところは、
新しい法律の下にあって、初めて新しい祭司職が機能出来る、という点にある。

ある一つの法体系の下では、一つの祭司制度しか存続が許されないのである。
モーセ律法の下ではそれがレビ系祭司制度であった。

そのレビ系祭司制度では、完全をもたらさなかった。
その見解はヘブル9:11〜10:18において論述されている。

動物の捧げられた血(レビ系祭司制度)は人を完全としなかった、と明快である。

ただメシアの血(メルキゼデク系の新しい祭司制度)だけが完全な救いを与えるものであると説明されている。

今やレビ系祭司制度は終わって、新しい祭司制度に取って代わったのということは、
それを執行するための法律も変えられなければならない、ということだ。

モーセ律法が機能しているとするなら、
それに準拠しているレビ系祭司制度を除いて他の如何なる制度も無効である。

それなら、法体系は変わったのだろうか?

「前の戒め(モーセ律法)は、弱く無益なために、廃棄された」(ヘブル7:18)

もはやモーセ律法が効力を失ってしまったので、
メルキゼデク系列の新しい祭司制度とそれを支える新しい法体系が必要となったのである。

もし今もモーセ律法が有効であるとするなら、
主イエスは祭司として働くことはできない。

結論はこうだ。

新しい法体系ゆえに、モーセ律法は廃棄されねばならなかった。
メルキゼデク系列の祭司制度を成立させるための新しい法律が機能し始めるために。
#救済

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