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  • モーセ律法の目的〜罪との関連性

モーセ律法の目的〜罪との関連性

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❻罪を明らかとする役割

「 さて、私たちは、律法の言うことはみな、
律法の下にある人々に対して言われていることを知っています。
それは、すべての口がふさがれて、全世界が神のさばきに服するためです。
なぜなら、律法を行うことによっては、
だれひとり神の前に義と認められないからです。
律法によっては、かえって罪の意識が生じるのです。」
(ローマ 3:19-20)

「律法によって誰も義に至ることはない」ということは、
律法は罪の知識を人に提供するものであり、
罪とは一体何であるかを示す役割を持つものなのである。

さらに、違反行為を明らかとする役割を担うこととなった。

「律法が入って来たのは、
違反が増し加わるためです。
(ローマ 5:20)

律法は何が許される行為であり、
何が許されない行為であるかの詳細を教えているので、
人はその境界線を踏み越えた時に罪を認識できる。
その境界線として、律法の613が明確としてあるのである。


❼人がさらに罪を犯す機会を与える役割

「律法が入って来たのは、
違反が増し加わるためです。
しかし、罪の増し加わるところには、
恵みも満ちあふれました。 」
(ローマ 5:20)

「肉の性質」つまりは罪の性質とは橋頭堡を必要としている。
さらには罪の性質は、律法を橋頭堡として利用してしまうのである。

「律法のないところには違反もない」とパウロが教えた時、
それは律法が与えらる以前には罪がなかったと言っているのではない。
「違反」と訳されている言葉は、罪のある具体的な側面を現すものである。

律法が与えられる以前から人は罪人であったが、律法の違反者ではなかった。
違反であると測定させる基準がないのだから。

ところが律法がやってきた途端、
罪の性質は橋頭堡を得たこととなり、
人はこれらの違反を犯し、さらなる罪を犯すものとなった。


❽神の義に到達できないことを示す役割

「14 私たちは、律法が霊的なものであることを知っています。
しかし、私は罪ある人間であり、売られて罪の下にある者です。

15 私には、自分のしていることがわかりません。
私は自分がしたいと思うことをしているのではなく、
自分が憎むことを行っているからです。

16 もし自分のしたくないことをしているとすれば、
律法は良いものであることを認めているわけです。

17 ですから、それを行っているのは、もはや私ではなく
、私のうちに住みついている罪なのです。

18 私は、私のうち、すなわち、
私の肉のうちに善が住んでいないのを知っています。
私には善をしたいという願いがいつもあるのに、
それを実行することがないからです。

19 私は、自分でしたいと思う善を行わないで、
かえって、したくない悪を行っています。

20 もし私が自分でしたくないことをしているのであれば、
それを行っているのは、もはや私ではなくて、私のうちに住む罪です。

21 そういうわけで、私は、善をしたいと願っているのですが、
その私に悪が宿っているという原理を見いだすのです。

22 すなわち、私は、内なる人としては、神の律法を喜んでいるのに、

23 私のからだの中には異なった律法があって、
それが私の心の律法に対して戦いをいどみ、
私を、からだの中にある罪の律法のとりこにしているのを見いだすのです。

24 私は、ほんとうにみじめな人間です。
だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか。

25 私たちの主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。
ですから、この私は、心では神の律法に仕え、
肉では罪の律法に仕えているのです。」
(ローマ 7:14-25)

自分だけで人は神を喜ばすことはできないことや
律法を完全に守ることができないことを明らかとするのがモーセ律法である。


❾これらの役割が人をメシアへの信仰へと導く

「こうして、律法は私たちをキリストへ導くための私たちの養育係となりました。
私たちが信仰によって義と認められるためなのです。
しかし、信仰が現れた以上、私たちはもはや養育係の下にはいません。」
(ガラテヤ 3:24-25)

❻〜❽は必然的に人を律法の持っている最後の役割へと導く。
それは自力救済に失望した者を救いの信仰、メシア信仰へと導くのである。

#救済

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