バル・ミツバと大和撫子と
Mar
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長女の13歳の誕生日を祝う。
レントンにあるCheese Cake Factory という流行りのファミレスへ行く。
道中の車内で、愛娘に語る父親からの訓辞を思いついた。
「明美、13歳の誕生日おめでとう。
13歳といえば、ユダヤでは成人式なんだ。」
「オー、ウィー、エー ´д` ; 」
嗚咽とも悲鳴ともつかないような感嘆詞が後部座席から漏れている。
「またイスラエルの話〜」という干からびたタタミイワシのような声が続いた。
なるべく威厳の響きを感じてもらう音色を装いながら、
私は構わずに続けた。
「13歳の成人式は「バル・ミツバ」と呼ばれ、
それは「律法の子」という意味がある。
つまり、もはや霊的に神の前に独立した人としてみなされるんだ。
聖書の言葉を自ら読んで従う年齢に達したということなんだよ。………」
後方からの「すでに聞いたよ〜、知ってるよ〜」などの声に妨げられながら
そのようなあらましを語るが、どうもうまく事が運ばない。
「丁重に父上の訓辞を拝聴する大和撫子」
といった当初の想定は早くも崩れ去ってしまった( ̄▽ ̄)
苦し紛れにしゃべってしまった最後の一言が余計であったようだ。
「もっともバル・ミツバは男子だけのものだけどね。
女子は人数に入っていなかったんだ。」
「ウオッ〜 (u_u) 」
悲鳴の声は、1オクターブ高くなっていた。
「繊細な女性の気持ちは分かっていないわね」
と隣からも横槍が入る。
お祝いの誕生会が一体どこへ行ってしまうのか、
ヒヤヒヤのドライブとなった。
古代イスラエルの風習(今日までも続いている成人式様式だが)を
ウーマンリブのお国柄と比較したのが土台間違えであったような、、、(≧∇≦)