今回の宿舎は中国人街のど真ん中にある。 毎朝と毎夕、街路を歩いて地下鉄駅まで行かねばならない。 街路を埋め尽くしているのは飲食店である。 指圧とか足裏マッサージの店も多い。 お世辞にも綺麗とは言えない場所。 悪く言えば猥雑、よく言えば活気のある所。 一夜に排出されるゴミの量は半端でない。 各店舗前の歩道には大型のポリ袋に詰められたゴミがわんさと並ぶ。 それによる悪臭も街中を覆い尽くしてしまう。 午前と夜の一日2回、ゴミ収集車がやってきてはその袋を拾いあげて行く。 こういった区域が10ブロック四方以上に広がる中国人街。 地元の新聞を目にすると ホテルから至近距離にある閉鎖された中国レストランの経営陣たちが提訴した記事を発見。 衛生管理不備ためニューヨーク市から営業停止に追い込まれたレストラン。 その店舗の改修にオーナーが応じなかったとして争っている。 汚水にはネズミの腐乱遺骸が多数浮かんでいた、 なんていう強烈な目撃情報を暴露して訴訟を起こしている。 恐ろしいお話( ̄▽ ̄) すでに夕食を2回、この街のレストランでいただきましたが、、、、、大丈夫??? そんな中国人街もマンハッタンの広い世界の一部でしかない。 地下鉄に乗って南に10分も行けば世界経済・金融の中心地であるウオール街があり、 北に20分も行けばファッションやビジネスの街、57丁目である。 ホテルロビーで会った西洋人が聞き慣れない言葉を話していたので 聞いてみるとイタリアからの観光客であるという。 そう言えば中国人街に隣接してリトル・イタリアがこの近くにある。 人種のるつぼ、貧富の差、持てるものと持てないものの格差。 マンハッタンでは、世界の縮図を見るようである。