全米オープンテニス決勝で敗れる結果となった錦織圭選手。 しかし負けたとはいえ、アジア人で決勝まで勝ち進んだ史上初の快挙に喝采したい。 ことに準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に快勝ときには、 日本国内が驚きの旋風に見舞われた。 これまでの錦織選手には体力面の課題があったと言われている。 昨春のインタビューの際、ジョコビッチの無尽蔵の体力に彼は舌を巻いている。 ナダル(スペイン)との4大大会決勝の最長試合(5時間53分)を制した 2012年全豪を例に挙げながら、 「準決勝まで6試合を戦った後に、 決勝で6時間近く走り回るなんて信じられない」と。 天才肌といわれた彼が、単純な反復練習や地道な体力つくりに励んだのは、 コーチのマイケル・チャンの指導によるところが大きいとも聞いている。 以下、錦織選手の小学校卒業文集を紹介します。 「ぼくはテニスのラリーが長く激しく続くところが好きです。 いろいろなコースに打ちわけ、深く打ったり短く打ったりします。 チャンスボールがきた時、強いボールを打つのが好きです。 決まった時はすごく気持ちがいいです。、、、、、、、、、、、 これからはだれにも負けないように、 苦しい練習も絶対諦めずに全力でとりくんでいこうと思います。 夢は世界チャンピオンになることです。」 第4セット第9ゲームは、14回のラリーの応酬になった最後のポイント。 アウトになるリスクを最後は避け中央へ配球したジョコビッチに対し 錦織選手は攻めの姿勢を貫いて、左右に振り回す。 粘り強いラリーの中からジョコビッチのミスを誘い、勝利を手にした。 少年時代に感じた「好き」な部分を世界のひのき舞台で見せてくれた。 次回は往時に見た夢を実現してほしい。