セントルイス最後の日は、早朝6時に起床。 デイル牧師が私達を迎えにきてくださり、空港まで送って下さった。 空港にはデビィが待っていて下さり、そこで共に朝食。 朝食を頂きながら デイル牧師がベイデン教会で心打たれたことをお証しして下さった。 デイル牧師は、今年の1月にベイデンに出席されるようになり、 2月に教会員として転籍。 それ以前は、大きな教会で既婚者のためのミニストリーの責任を担っておられた。 ベイデン教会には、他の教会のどこにもないような特徴がある…………… ホームレスミニストリーやどんなものでも、 年間スケジュールに組み込まれているからさあしようか、という姿勢ではない。 誰かが音頭を取っているので ミニストリーが動いているのでもない。 認められて勲章などが欲しいからとか、 どこそこ委員会の「長」といったポジションゆえに、 〜これが時にメガチャーチに見られるものなのだが〜 そういったものがまるでない。 「あなたたちはどうしてそこまでするのですか」 と聞かれた時、 ベイデンの方々は、「それが、私達のすることだからだよ」 そんな風に肩をすぼめて気軽に答えていたんだ。 これがベイデンのユニークなところだと思う………………… 私の受けた印象とまるでそのポイントは一致した。 「そうなのです。その点に私も感動してるんです」と思わず私は口走っていた。 デイル牧師はこれまでレイマンとして教会を支えてこられて、 牧師としての経験はない。 それでもベイデン教会で働き場を見出して、ある日、故ダンに言った。 「私はこの教会で奉仕するように導かれているように感じるんだ」 ダンは無言のうちに、嬉しそうな笑顔で応えた。 それはダンが召天される直前の日曜日の教会での会話であったという。