池田小学校の無差別殺傷事件から14年。
TVでの特集を見る機会がありました。
当時小学2年生の娘を殺されたご婦人はしばらく生きる気力を失い、
「生きることも死ぬことも出来ない」脱力感と失望にありました。
事件のあった教室を訪ねた。
教室で刺された娘さんが廊下まで歩いた血痕が残っている。
68歩の血痕。
パパ、ママ、助けて !
そう叫びたかったかもしれない、娘さん。
血痕は明らかによろめきながら、壁にもたれそうになっているのが分かる形で続いている。
……娘は最後まで自分の命を、最後の一歩まで振り絞るようにして生き抜いた……
……どれほど生きたかったか、どれほど母親に会いたかったか………
それを知った時、無気力だった彼女に
我が子のためにも生きよう、との新たな力が備わってきた。
彼女は今、犯罪被害者の遺族や災害被害者の方々のために働いている。
彼らの「心に寄り添う」働きは
その痛みを知る彼女にこそ出来ることで、
希望の見えない人に光を灯している。
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