サンフランシスコのマーケット通り
どんよりとした曇り空の続くシアトルの12月。
これは冬の典型的なノースウェストの天候で来年3月頃までこのような重たい空模様となる。
今日は雨が降らないだけそれでもまし。
先週のように氷点下にならないだけまだマシ。
しかも今年はどうした事か
師走だというのに道路は渋滞に犯されてない様子。
…………どうも天候やら道路状況に私の気分まで左右されているようだ。
紀元66年の使徒パウロは殉教を目前にして生涯の最後期に
その心情を吐露している手紙を書いている。
テモテへの手紙。
「しかし主は私とともに立ち、私に力を与えてくださいました。
………………
主は私を全ての悪から救い出し、天の御国に救い入れて下さいます。」
(Ⅱテモテへの手紙4:17-18)
パウロにとっては環境が全てではなかった。
環境を超えたものを持っていた。
環境で恩寵の大小を計らずに
現実を超越したところにある恩寵を知っていた人物であった。
パウロの最期は実にひっそりとした寂しいものであったが
その心中には凱旋的勝利への歓喜が沸き起こっていたのである。
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