先月から介護施設で一人暮らしを始めるようになった義母のところへ行ってきました。
その施設が毎週開催している豪華な夕食会に招かれたというのが本筋のところです。
前菜から始まってメインメニューからデザートに至るまでフルコースの料理。
フォークやナイフ類等は見たところ10ほどが並んでいます。
この日はたまたま誕生会でした。
たとえどれだけ歳をとったとしても、
この国で最も大切な行事が誕生会と言えるのではないでしょうか。
子供ばかりでなく大人も盛大に誕生日を祝ってくれます。
施設の職員の方々10名以上が列を作り、
バースデーソングを歌いながら入場。
私たちは手拍子で彼らを迎えます。
その月、誕生日を迎える方々の名前を読み上げては皆で称えるというもの。
義母はまだ健常者と言えますが
中には歩行困難な方、言語障害の方といろいろです。
誕生日を祝うと言うのは聖書的な世界観から習慣付けられた文化だろうと思います。
人が家事ができて家族の役に立つから
会社で働き賃金を稼ぐことができるから
社会の中での役割があり人の役に立つ仕事ができるから
価値があると言うのではありません。
何かをすることで存在の価値を自他共に認めてもらうとしたならば
このような施設に暮らす人々の意味や
誕生を祝うことはたちまち消え失せてしまうでしょう。
聖書は、あなたの存在そのものが尊いと教えます。
なぜならあなたが神によって造られ
神の形に似せて造られ
今も神によって生かされているからです。
そのような真理を空気のように吸っている文化の中では
肩肘を貼らないでゆっくりとくつろぐことができます。
とても楽しい誕生夕食会を持つことができました。
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