「この鎖は別として、私のように」
Jul
9
「この鎖は別として、私のように」
使徒の働き 26章24~29節
"パウロがこのように弁明していると、フェストゥスが大声で言った。「パウロよ、おまえは頭がおかしくなっている。博学がおまえを狂わせている。」
パウロは言った。「フェストゥス閣下、私は頭がおかしくはありません。私は、真実で理にかなったことばを話しています。
王様はこれらのことをよくご存じですので、その王様に対して私は率直に申し上げているのです。このことは片隅で起こった出来事ではありませんから、そのうちの一つでも、王様がお気づきにならなかったことはない、と確信しています。
アグリッパ王よ、王様は預言者たちを信じておられますか。信じておられることと思います。」
するとアグリッパはパウロに、「おまえは、わずかな時間で私を説き伏せて、キリスト者にしようとしている」と言った。
しかし、パウロはこう答えた。「わずかな時間であろうと長い時間であろうと、私が神に願っているのは、あなたばかりでなく今日私の話を聞いておられる方々が、この鎖は別として、みな私のようになってくださることです。」"
⑴パウロの置かれていた現状~鎖に繋がれている
① 2年間の囚人生活~ユダヤ人からの暗殺陰謀があり、彼らに媚びているフェスト。
②私たちの現状も思わぬ病や気がかりを持っていて、それがいつまで続くのか解決の見通しさえないときに希望を失いかけることがある
(2) パウロの内的な実情~確信と希望に満ちていた
①復活されたキリストは今も生きておられると宣教。それは予言の成就であり、アグリッパ自身が見聞したもので、歴史的事件に根ざしているもの
②キリストと出会ったパウロは、このキリストが彼の内に彼と共に生きる生涯が始まった。
(3) パウロの願い~「私のようになってください」
①小さなものにも大きなものにも(22)、最も必要なことがあると確信していた。
生けるキリストと出会い、その方にある希望と平安に満たされること。
② それは彼の絶望的な状況をも覆すほどに大きな現実。
(結論)
パウロにとって事実であったように、私にとりあなたにとり、最も大切な事は、外的な制約から解放されることではない。「私のようになってください」と証言できるほど力と確信に満たす方が生きておられることを知ることである。キリストに満たされることである。