京薩摩 錦光山の壺
Jun
13
これに対して、中島誠之助が下した判定は偽物。鑑定額は5万円。その判定理由は「日本錦光山造」とさらっと書かれている銘で、本物は「大日本錦光山造」あるいは「錦光山造」ときちっと楷書で書かれており、描かれている絵柄も武士や桜など日本風な柄で、このような規格化された花柄はないということが理由であった。
これは、ひどい判定である。どうやら、中島誠之助は1900年以降のアールヌーヴォー調の作品を制作していた錦光山窯を知らないようだ。ひどい勉強不足である。困ったものだ。
今行われている広島県「はつかいち美術ギャラリー」で行われている「明治・大正時代の日本陶磁」展に出展されている錦光山窯の花瓶の銘も「日本錦光山造」とさらっと書かれている。私のHPに掲載している同じ形の錦光山宗兵衛もやはり「日本錦光山造」とさらっと書かれている。
大正時代に購入したということは、1911年以降で、アールヌーヴォー調の作品を制作していた時期と重なるので、私は本物であると思う。さらに高さもあり、絵柄も「ロイヤル錦」時代のものを含めても、かなり上手のものだと思うので、25万円は妥当と考える。
しかし、偽物と判断を下された依頼人は本当にお気の毒である。頭に来て叩き割ったりしていないことを祈るばかりである。
いま、開運なんでも鑑定団のHPにも掲載されているので、興味のある方は見てください。
Posted at 2012-06-13 08:51
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Posted at 2012-06-14 15:53
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Posted at 2012-06-13 14:41
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Posted at 2012-06-14 15:55
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Posted at 2012-06-14 02:49
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Posted at 2012-06-14 15:57
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