現在、バリ島では、青銅製ゴングは造られていない。1980年頃までは造られていたようだが、すべてジャワ島から輸入している。鉄製のゴングは造られている。今回、バリで造られた青銅製ゴングを詳細に計測できた。このゴングは少なくとも1930年代には存在していた。資料によると、20世紀初頭からバリでもゴングを造るようになったらしいので、本当に初期のバリ製ゴングである。また、これをもとに、1980年頃、同じ用途でつくられたジャワ製のゴングも詳細に計測できた。ふたつを詳細に計測した結果、とても面白いことがいろいろ判った。日本に帰ってからの分析が楽しみである。
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