先日、読み終えた柳沢英輔著「ベトナムの大地にゴングが響く」である。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909992000
通勤電車の中で毎日少しずつ読み、ほぼ1箇月かかった。最近、私もバリ島のゴングをいくつか音響解析しているので、とても興味深く読んだ。
著者である柳沢さんは、日本サウンドスケープ協会や東洋音楽学会の会員で、一昨日、彼に感想といくつかの意見を電話で伝えたところである。
この本の素晴らしいところは、彼が現地で記録した動画がネットにアップされており、本に掲載されているQRコードを使ってスマホやPCで見ることができることである。本の解説だけではよく理解できない、ゴングの演奏、製作そして調律などを、動画を見て確認をしながら読むことができる。そして、民俗音楽の研究ではあまり行われない音響解析もちゃんと解説している。
ベトナム中央高原の少数民族の音楽は、瘤付きゴングと瘤がないフラット・ゴングの両方を使う。しかし、インドネシアのバリ島やジャワ島のガムラン音楽では、ほとんどフラット・ゴングは使わない。また、瘤付きゴングもインドネシアで使われているものとは異なる。おそらく大きいものは、ミャンマーで作られているのではないかと思うが定かではない。やはり、いろいろな国のゴングを調べなければいけないかな..まあ、まずはバリ島のゴングをいろいろ分析しなければ..
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