昨日、泉屋博古館で開催されている「板谷波山をめぐる近代陶磁」展を見てきました。ちょうど、2時から学芸員の説明があったので、途中からですが参加して、説明を聞ながらじっくりと見ることができました。
写真の左側が今回の図録です。そして、右側が平成12年度春季展の図録です。この間に、いずれの表紙を飾っている「葆光彩磁珍果文花瓶」が重要文化財に指定されました。実は、近代陶磁器で重要文化財に指定されているのは、この泉屋博古館が所蔵している板谷波山の「葆光彩磁珍果文花瓶」と国立博物館が所蔵している宮川香山の「色絵蟹高浮彫水鉢」のふたつだけです。
今回の図録は作品ひとつひとつの写真が大きくきれいで、裏銘や箱書きなどの記録も掲載されておりますが、各作家の経歴等は記載されておりません。その代わりとして、写真は簡易ですが右側の前回の図録には作家についての解説が詳しく述べられております。ようするに2冊で、完成された図録といっても良いと思います。
私は、前回の平成12年度春季展は見に行きませんでしたが、平成13年に横浜美術館で行われた「宮川香山」展で、この右側の図録を見つけて購入しました。ですから、今回、この図録に掲載されていた作品をほとんど見ることができて、とても幸せでした。もちろん、板谷波山の作品は出光美術館や日本橋高島屋で行われたときに見ていますので、また、会えたなという感じでしたが、他の作家の作品については、ほとんど初めてでした。
私としては、今回、七代目錦光山宗兵衛の作品「窯変菊浮模様花瓶」がとてもよかったです。こんなに大きい(63cm)錦光山の作品は、いままで見たことがありませんでした。
6月14日(日)までですので、陶磁器に興味のある方には、是非お勧めします。
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Posted at 2009-05-31 13:59
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Posted at 2009-06-01 15:08
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