山行と自己責任

登山は自己責任と思い込んでおられる方が多いのですが、
登山事故で最も責任を負わされるのはリーダーです。
山行きを計画し、コースの決定、変更を行えば、その時点で「リーダー」となります。
※リーダーの決定は曖昧な場合でも、先頭に立ち、コースを決定すれば、その役目を
担ったとされます。
事故が発生し訴訟になった場合、コースの説明・危険度が説明不十分の場合はほぼアウトです。
事故当事者が山の経験者でも、そのコースが初めてであったり、体調不良をリーダーが見抜けない場合も同様です。

「このコースは面白いから連れていったやろう」などは危険な行為となります。

当然、リーダーは全員の安全を確保する義務を追うわけで、足が合わないので一人で
先行して行動し、先で待っているなどは言語同断で無責任極まる行為となります。
この場合事故が発生すれば自己責任とはとても言えなくなる。特に普段からこのような
行動をとっていると訴訟時には極めて不利となります。
※新しいコース等を案内する場合、全員がクリア出来るまで、最新の注意を払うのは
当然。

登山には危険が付き物で、低山でも野獣の脅威、天候不順など数限りなし障害発生要因があります。
これらを回避するためにはリーダーは、救急医療の基礎、緊急手当の医療品の携行は義務となります。
さらに、緊急回避のザイルワークや避難テントの知識は必須となります。
これらも怠った場合、訴訟を起こされた時、極めて不利な状況となります。

「連れて言って欲しいと言ったので、連れてきてやった、それで事故を起こしたの
自己責任」と
思っておられるなら大間違いです。

以下はWebより

・大学山岳部や社会人山岳会での登山は、ある例外を除き、リーダーであっても、山行
の計画の策定,装備の決定,事前訓練の実施及ぴ山行中の危険回避措置について,
メンバーの安全を確保すべき法的責任まではなく、原則的には自己責任である。

※これだけ読めば、やはり自己責任と思えるが・・・・

・例外とは、参加メンバーがその山行をこなす相応の実力がないなどの理由で、事故の
発生が極めて高い確率で予測される時である。
※岩場をビレイ無しで登らせる、滑落の恐れがあ場所で保持をしないはこれに該当

・メンバーが初心者等の場合は、主体的な登山でも、リーダーはその安全を確保すべき
法的責任がある。

※初心者の定義は難しいのですが、人を誘って登山をすれば「自己責任」では逃げ切れないと覚悟すべきでしょう。


私は過去に、自分がダイビングを教えた方を2名潜水事故で亡くしています。
同行ではなく、自分の判断での単独事故でしたが、ご遺族から「あなたが潜水など
誘って、教えてくれなければ死なずに済んだ」と言われました。
身勝手言い分に聞こえましたが、これが実情です。
その後、余程請われなければ、ダイビングの指導はやらなくなりました。

こんな事もあって、再び山に舞い戻りダイビングからは遠ざかっています。
しかし、近年の山の遭難を見ると、道迷い等が圧倒的多数です。
滑落などがニュースになりますが、実際の死亡・行方不明は道迷いです。

道に迷うな、地形図を持って行動。 これは「予防」です。
でも、迷った時に「対策」はあまり論議されていません。
道迷いで遭難し、最悪の結果となるのは「ビバーク」の装備を持たないからです。
食料も重要ですが、体温を維持し、生き延びることがまず優先です。
数日の欠食で死亡には至りませんが、低体温なら数時間でアウトです。

次回は、このビバークの装備(私は99%携行しています)の紹介をします。

わかお かずまさ
VegaSystems

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