LANケーブルの性能試験(FLUKE)その12

Return Loss (RL)の解説です。
RLとは、高周波伝送において、経路上のインピーダンスの不整合で伝送ロスが発生
することです。
送信機器が持つ内部インピーダンスと伝送経路のインピーダンスが不整合の場合に
発生します。
多くは、プラグ部分でしたが、最近では線路中(ケーブル)の施工時の変形や、
強度の引張(これも変形かも)、更には製造時のペアの撚りの不適合などでも
発生します。

通常では大きな損失にはなりにくいのですが、製造過程でのミスは看過できません。
交換しかありませんが、異常時にはチェックすべきです。

写真を四枚掲載しました。基準値の赤線が途中で切れていることに注目して下さい。
RLは低い周波数でマージンが悪化しますが、これは実質的に無視出来ます。
この周波数はケーブルの長さに反比例します、短いほど基準線の有効周波数は高く
なります、これはケーブルが短いほど、低い伝送帯域のマージンは測定出来ないこと、
つまりロスは少ない事を意味します。


わかお かずまさ
VegaSystems

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