女性の医療従事者が男性の患者さんから「今度デートしよう」などしつこく言われて、困惑したり嫌な気分になるケースは少なくはないようです。
「ダメ?だって独身でしょ?」
いやー、誰でも言い訳じゃってば。
こうして対応してるのは仕事として病気が治るためにやってるんだってば。
またこんなこと言われるかもと思うと患者さんだけど男性だし、次の訪問が怖くなってきた。
と、女性の医療従事者の心の声。
特に訪問看護などの患者さんの自宅に訪問した時に、病院内以上に相手の家だからこそ困惑したり、訪問が怖くなったりするケースもあります。
心理的不安は、仕事の効率化や品質向上にも大きな影響を与えます。
職場での同僚や上司などの人間関係でのハラスメントはパワーハラスメントと言うのですが、このような患者さんからの理不尽な言葉によるハラスメントは、カスタマーハラスメントと言います。
カスタマーハラスメントとは、顧客からのハラスメント行為のことを指しているのですが、医療行為もサービス業だと捉えると、患者さんからの理不尽な関わりは医療現場でのカスハラと言えるでしょう。
まずは、上司に相談することが最初に一歩ですが、次に出来ることはまた言われた時にどのように伝えるのかを「セリフ」を練習しておくこと。
(笑ってごまかせるレベルの方はこの先は読まなくても大丈夫です)
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<伝え方>
[相手を認める]+[自分の気持ちを伝える]+[これを続けたらどうなるのかを伝える]+[相手のyes を引き出せるように取って欲しい行動を伝える]
例えば
『病院スタッフとして信頼していただいているのは伝わっていますが、○○なので院長にも相談しなくちゃならないことになるので、やめてくださいね。』
2人きりではなくて、他にどなたか一緒の場で言えるといいですね。
相手を追い込まないように、逃げられるような余白を残すことも大事です。
思わず、怒りで相手を追い込まないように。
このセリフを自分で書いて、伝えられるように練習することは、自分の中でも考えを整理するためにも重要です。
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もし、笑って言えるような関係であればもっとはっきり伝えるのもいいでしょう。
『○○さん、これって、カスタマーハラスメントって言うんですよー。私たちが断れないと思って、患者さんがやるやつですよー(笑)、院長に訴えますよー』
どちらにしても、はっきりとこの行為がハラスメントであることを相手に伝えることが大事。
ハラスメントは密室の場で行われることも多く、曖昧にすることで相手が自覚がないままだと繰り返されてしまうことで、医療従事者のストレスも増えます。
働く人の心を守ることは生き生き働くことにも繋がってきます。
人と人が関わる場には、必ず「言葉」が介在します。
言葉の使い方を増やして、仕事で良好な関係のチームをつくりたい、自分らしく働きたい、などいろんな課題を持った方が解決方法の一つとしてコーチングスキルが活用して欲しいなと日々思っています。
今いるメンバーで最大の力を発揮するために。
そして、一人ひとりが生き生きと仕事し満足感を得られるために。
Posted at 2020-07-10 07:54
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Posted at 2020-07-11 00:10
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