連なる静謐の なに問うことなく いろはにほへと あいうえお 流るる風の指揮 草が花が木が君の微笑みが あさきゆめみし らりるれろ ああ 青きに虹霓(こうげい)咲かせ 君と僕との440hz 同じ音色を知り ゑひもせすん わいうえを うん
MRIの筒 未来のJアラートと 過去の空襲警報が鳴り響く それでも俺は疲れているから 横になっては眠りの戦場に 言葉が錯綜し 乗っ取られてゆく詩集 改ざんされた作品からは 悲鳴が上がりみんなは逃げだす 待ってくれ そいつは俺ではない たいして積み上げてものなど ないと思っていたが 失ってみれば その穴の大きさに驚く 今は動いては駄目だ 俺の歪みが写ってしまう 正確な病巣を撃ち落とすために 心を殺すんだ 「お疲れ様でした ゆっくりと降りてください」 現実の声に背中は 世界を濡らすように冷たかった
詩にプロポーズしたあなた でも、小説の彼を探した方が 私は良いと思います どう考えても 自分の欠けた補正には やはり詩は向いていません いつの日か偽りは剥げて 居場所がなくなってしまいます 詩の彼に拘るより あなたにとって 小説の彼となら自由でいられ ひとびとも喜ぶし 騙しているという罪悪感も 持たなくて済みますから 今は詩に夢中でしょうから 私の声も聞こえないかもしれません どこかで ふと立ち止まるような ことがありましたら ぜひ、小説を書いてみてください
光の似合う紫陽花が あってもいいじゃないか 晴れの日があれば 雨の日もある私 雨の日もあれば 晴れの日もある紫陽花 悲しい日もあれば 嬉しい日もある 汚れた日もあれば 綺麗な日もある どちらも似合う私が いてもいいじゃないか
こんなに そんなに どんなに 救いだったのに 救われたのに 今は まったく書けないのに こんなに そんなに どんなに 救いだったあなたに 救われていたのに 今は まったく なのに…… のに こんなに そんなに どんなに それでもずっと 探すように それでもずっと 探すように それでもずっと……
詩もそうです ひとりの世界なんてあり得ません 言葉を綴る時にはすでに 誰かの温もりを知っているのです 大事なことは孤独という言葉を 愛していると勘違いしない 光の先へ夢見てはいけません 足元にある僕を立たせている ひとの言葉を感じとって進むのです 僕を知ることは 僕の中では知ることはできない 僕以外のひとから見せてもらうのです
やっと とり戻した自分で詩を書く 今は雲になってふかふうか、と あなたへの怒りなどもうありません 時間だけが そうさせたのではありません どんなことがあなたにあったのか 少し考えてみただけです 自分を苦しめ形成してゆく嘘 それは仕方なかったのだろう、と どんなことがあったのかは 私にはわかりませんが きっと偽りがないと どうしようもなかったのでしょう 知らぬ愛の空洞を 何かで埋めようと必死だったのだろう、と 今はそう思っています どうかあなたが愛にふれることを 私は雲から願っています どうかあなたがいつの日か 仮面のいらない詩を綴れることを 私は雲から願っています どうかあなたが 愛を知る日が来ますように
ナイショの石も岩も山も ガイガリガリクソンと 内緒のシュレッダーをかけるのさ 剥がれ喜ぶ言葉のカラダが また集まりだし コケッココ コケッココ コケッココなココにいるんだよ うっらやましだろ うっすらハゲだろ うっいすきーだろ ポエポエポエ ポエットリーディングー
明日は急遽、前橋ポエトリー・フェスティバル2017へ行くことにしました。全国からツワモノ詩人たちが集まって来るようだ。さて、私はそこで何をするかというと、そりゃ、楽しむだけさ。どうやって楽しむ? だって。えーと、朗読を聴いて世界に入り、展示された詩を味わい、詩人に話しかけ刺激をもらうんだよ。 ただ、不安なことがひとつ。先月に前橋へ行ったのだが、電車がトラブって動かなくなってしまい遠い道のりになってしまった。止まるなよ、電車。 ということで、行ってきます。Twitterで報告しますので、ぜひお楽しみに! (このブログのフリスペースにTwitterのリンクが入ってますよ)
つい批判的精神という防御を忘れ あなたをいいひとにしてしまった しかし慄くことではない 化粧をして ピエロのように愛想振りまいて 自分を飾りながら 何処かであいつ最悪 って、言っているあなたが いることなんて 俺はそんなことでは傷つかないんだよ とても歓迎なのさ 詩に関することでは 俺にナイフが光っても本望だと 思っているから 知っているかい 詩を書くことで命をはるってこと でも詩で死ぬ覚悟もないだろうあなたを 俺は軽蔑なんてしていない そこっ 自由だから それが詩だから だけどあなたの詩に欠けているのは 今のところあなた自身なんだよ 詩を書くことは心を編むことだ けして文字を連ねることではない わかっていると思うけど それだけは あなたのために言っとくよ