アギナシ(顎無) オモダカ科(Alismataceae)
学名;Sagittaria aginashi Makino
自然度の高い農耕地周辺の湿地や用水路、休耕田に生える多年草だが、、、。
除草剤の使用、圃場整備、休耕田の管理放棄等で激減している。
葉は矢じり形で面白い形。同属のオモダカ(S. trifolia)と非常によく似る。
が、アギナシは水田内に生えることは殆どなく花茎は葉よりも高く上げる。
違いは、アギナシの葉身の側裂片の先端は、ルーペで観察すると丸みを帯びる。
オモダカは、先端が尖っている。
環境省のレッドリスト(2007)では、準絶滅危惧(NT)に登録されている。
若葉の形状を「顎無し」と見立てたのが名の由来。
近縁種のオモダカと似てるが、アギナシは、球芽(むかご)のあること等で見分ける。
7月24日誌「2012/7/29箱根湿生花園」