《襍草・/・古往今来199》天災・・御嶽山噴火。



凛々しい花だ。

ゴゼンタチバナ(御前橘) ミズキ科(Cornaceae)
学名:Chamaepericlymenum canadense

白山の主峰御前峰(ごぜんがみね)での発見。
江戸後期・飯沼慾斎(いいぬまよくさい/1783~1865)の「草木図説(そうもくずせつ)」にある。
御前の名と、赤熟した実が、カラタチバナの実に似る事で「ゴゼンタチバナ」となった由。

今の時期、赤く熟した実が、御嶽山登山道でも見れたはずである。
黒沢口7合目~方丈の滝!?!へ向かう道沿いに見事な群生地があった。
この登山道、登山者が少なく間近で御前橘を観察出来た懐かしい地。
赤く熟した実は食べられなくはないが、味は!?!

林下や林縁に見え、茎高10cm前後、針葉樹林帯を登山中によくこの花を目にした。
葉は4~6枚が車輪のように輪生状につき、茎の先に白い花をつけるが、
花弁に見えるのは4枚の苞(ほう)が変化したも、本当の花は中心に10数個集まって付く。
今の季節、5~6ミリの可愛らしい赤い実が数個なり、
彩の少ない林床を華やかにしていた。

* * * * *
今回の御嶽山噴火に際しての警察・消防、そして災害派遣された自衛官の捜索活動。
救難ヘリUH60JAの救助活動、「命懸け」決死の危険作業であったはずである。
自衛隊員の淡々と説明する姿、大変さを感じさせない冷静な口調に助けられた人々は多いと感じる。
万全を期して、出動した自衛隊の車両に疑義を呈し、ネットツイッターで雑言をのたもうていた、
「女性ジャーナリストよ、机上の空論は、やめろ」と怒りがこみ上げた。
こんなジャーナリストが、朝日新聞の同社幹部と社外有識者による
「信頼回復と再生のための委員会」の初会合で、
「新聞にとって生命線である事実を正確・迅速に伝える機能に重大な問題がある」と批判した。
そんな女史に、あなたも事実を正確に伝えよ、と申し上げたい。。
現場での懸命な救助活動を直視した発言なら分かるが???

今年の活動中止が決まった御嶽山(おんたけさん)噴火での行方不明者の捜索。
関係者は、複雑と察する。「二次災害の防止のための苦渋の決断」だろう。
捜索環境は悪化を極めていると聞く。ゾンデ(探索棒)が刺さらない状態だとか。
噴火や火山ガスの危険も続いている。
捜索中止が決められる直前の16日昼、不明者7人のうちの5人の家族ら約20人が、
自衛隊のヘリコプターに乗り、現場の様子を上空から確認した。
阿部知事は「隊員は命がけの活動に全力を注いだ」と説明、
「二次災害の防止のため、苦渋の決断になる」と唇をかんだ。
「大規模な捜索は今日で終了するが、行方不明者の家族に対しては今後も丁寧に対応していきたい」。
阿部知事は最後まで厳しい表情を崩さなかった、等々の報道がなされている。
災害被害者御家族も納得出来たと、思って止まない。

行方不明者の関係者待機所で行方不明者の安否を待つ御家族に心のケアをされた保健師さんたち。
関係者の皆さん、お疲れ様でした、今後共お願いします・・・とエールと、感謝を申し上げたい。
* * * * *
山岳救助にかつて関わった経験から、関係者の尽力は、筆舌に尽くしがたい。

植物等もまた見られるようになることを希する。
総ての登山者、関係者を癒してくれる、植物にも感謝あるのみである。


10月18日誌「木曽御嶽山登山道にて・・・1990年代」


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