“蔓植物=半鐘蔓”《襍観・/・点描‘16-32》

半鐘蔓の蕾「2016/04/10]
開花した半鐘蔓「2016/05/01」
今年も沢山、蕾を持った。


ハンショウヅル(半鐘蔓) キンポウゲ科(Ranunculaceae) 
学名:Clematis japonica


ハンショウヅル(半鐘蔓)
キンポウゲ科センニンソウ属と大方の資料には書かれている。
だが、落葉性の蔓性木本と書かれているものも有り混乱する??

半鐘とは、「火の見櫓(やぐら)」に吊るされた鐘のこと。
高い建物が少なかった1950年代頃までは、
火事を知らせるために町々に立てられていた櫓。
櫓の上に小型の鐘がぶら下げられていた。この釣鐘を半鐘とよんだ。
火事の時、この鐘を打ち鳴らして人々に火災発生を伝えた。
花の形態がこの半鐘に似ていると、命名されたらしいが、
現代では火の見櫓とか、半鐘はお目にかかれないのでは!!

林縁や林内に見られる。長い葉柄が巻いてほかの木や草にからみつく。
茎は暗紫色を帯び、葉は3出複葉。
小葉は長さ4~9cmの卵形~倒卵形で先はとがり、粗い鋸歯がある。
両面にとも脈上に軟毛がある。花は長さ6~12cmの柄の先に1個つき、下向きに咲く。
完全に開かず、花柄の中ほどに小さな小苞が1対ある。
紅紫色の花弁のように見えるのは4個の萼片で、花弁はない。
萼片は厚く、長さ2.5~3cmで先はとがり、ふちは白い毛にふちどられる。
中国、九州地方には、萼の外側に淡褐色の毛が密生するケハンショウヅル
(Clematis japonica var. villosula)が分布するとあるが未見。
同じ仲間のトリガタハンショウヅルは花が黄白色で、花柄が葉柄より短い。
トリガタハンショウヅルとは、高知県の鳥形山で最初に確認された。
園芸用に植栽されているクレマティスの仲間。
花の形態は似ていないが、種子の形態は判別出来ないほど似ている。
亜高山帯に生育するミヤマハンショウヅルがあるが、
ハンショウヅルと比べ「ガク片」が薄く、しわが多くて外側に反り返らない。
(深山半鐘蔓、学名:Clematis alpina ssp. ochotensis)。
   

「大和市・泉の森 '16/04/10&05/01]




#ブログ #植物

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