《時節感慨・・呟記・・》
フジ(藤);フジは園芸用として、古くから庭園などで栽培されている。
元々は、 ヤマフジと同じ日本原産の野生種で、ノダフジ(野田藤)とも呼ばれた。
藤色の語源である美しい色は高貴な色の代表。
蔓は灰褐色、右巻き(巻き上がる方向からでは左巻き)に巻きつく。
(蔓の右巻き、左巻きは、上から見ての状態をいうのが普通。)
蔓は、高木に登り巻き付く。葉は、複葉で互生する。小葉は、楕円形、先が尖る。
(蔓の左巻き⇒巻きつかれた樹を右手で持って親指の方向に巻く。)
《蔓の右巻き⇒巻きつかれた樹を左手で持って親指の方向に巻く。》
花は、総状花序に多数つき、花序が長く垂れ下がる。花は紫色、萼は広鐘形、有毛。
ヤマフジは花序が短く、葉裏に毛が残り、幹が左巻き(巻き上がる方向では右巻き)。
藤の種類の見分け方のポイント;
フジ、ヤマフジ、ナツフジは、いずれも互生に着くつる性の奇数羽状複葉でよく似ている。
ナツフジは、全体に小型、小葉は両面とも無毛、葉先が尾状に突き出すがとがらない。
同じような大きさの、フジとヤマフジの見分け方。
つるの巻き上がる方向が、ヤマフジの右巻きに対しフジは左巻きである。
小葉対の数がヤマフジの4~6対に対しフジは5~9対と多い。
夏を過ぎたころの葉の裏面は、フジがほぼ無毛であるに対し、ヤマフジは毛が多く白っぽい。
『研究者ノート』(筑波大・加藤雅啓氏);
「フジの葉は、どれが1枚の葉だろうか、思案することもあるでしょう。
そんな時は葉あるいは柄の付け根(葉腋)に芽があるかどうかを調べるのがよいでしょう。
もしあれば、そこから先全部が1枚の葉であり、細かく切れていても1枚1枚は葉片ということになります。
フジはそんな例です。それに対し、ツツジやサクラなど多くの植物では1枚の葉の付け根に芽があります。
このように、葉の根元にはふつう腋芽ができるという規則性があるので、
そのあるなしで葉が複葉か単葉か区別できるのです。」
フジの繊維は非常に丈夫なため繊維・いす・籠に使われる。
樹木に絡みつき木を変形させるので植林地では見ることはできない。
世界遺産である「古都奈良の文化財」の一つ春日大社境内に
「春日大社の砂ずりの藤(奈良県奈良市春日大社境内)」というフジがある。
地面の砂をすりそうなまでに長く垂れ下がる姿は美しい。
ノダフジの名は、牧野富太郎博士が藤の名所、大阪市福島区野田にちなんで名付けた。
* * * * *
今日は、憲法記念日。自民党は昭和30年(1955年)の結党以来、
憲法の自主的改正を「党の使命」として掲げてきた。
今の国際情勢を日本国として如何に捉えるか? 今こそ憲法論議をすべき時ではないか。
自民党は、昨年の衆院選公約で憲法改正を謳い国民の支持を得た(民意の結果だ)。
反対論が、多々あるから民意を否定する野党とマスメディア、実に不可思議だ。
ただ単に、現政権を否定していればよい、反対のための反対でしかない。
思慮末節に終始し、本質を議論しない全く以っての無能・無益な攻防に辟易する。
自衛隊は、軍隊ではない。然るに「隊」の内部文書は、行政文書だから公開せよ!?!
これは、国連下で参加してる自衛隊の存在を無視した、参加国としての秘守義務を忘れてる。
民主主義下で付託された政権が、国際社会に対して関係国等の秘密をも暴露してるに等しい。
のみならず日本国内で「自衛隊の存在」、内容の不明瞭さを議論すべきが、全く無い。
今の国際情勢、隣国との問題、それ以上に問題なのが国内・国会での審議のあり方だ。
「審議」とは国会の最も大切な場である。それを拒否・・・民主主義の根幹を壊している。
単に国会の攻防ではなく、日本の存在を明示するのが今で、その内容が改憲議論である。
「国を守る国民の命を守る自衛隊」安全保障の基本であろう。それを憲法に明記することだ。
自国だけが安全で良いはずはない。憲法改正・修正に何故に目を向けないのか理解出来ない。
「国民世論が盛り上がっていない」という識者、昨年の衆院選挙結果は、なに、と問いたい。
国会が論議を盛り上げて世論に問う、たたき台がなければ判断も出来ない。
現行憲法第96条に改正条項があるではないか。社会的必要性や時代の要請に応じた改正。
国会が発議した改憲案に対しての是非判断は、国民の権利である。
現行憲法は施行71年を迎えた。国際社会に対して、そして国民にとって今のままでよいか否か。
国民の憲法に関する意思判断が必用急務、と思って止まない。憲法記念日におもうたことである。