ハエドクソウ(蠅毒草);
昔、褐色の粘着液を塗ったハエ取り紙というのが売られていたのを思い出す。
その粘着液が、ハエドクソウの根から取れたと聞いている。林床の暗い所で育つ野草。
和名の由来は、このような過去・歴史の上にある。今でも売っているかは???
日本のハエドクソウはアメリカハエトリソウ の亜種(又は変種)として2品種ある。
茎高50㎝前後。葉は対生、広卵形~楕円形で基部は切形~心形、縁に粗い鋸歯がある。
枝先(茎頂)に穂状花序を出し白色~淡紅色で約6㎜の唇形花を下から順に咲かせる。
上唇は短く先が2裂し、両側がやや広く肩状になり、下唇は長くて3裂する。
萼は筒状で5歯があり背側の3歯は紅色。萼の下部に苞1個と、小苞2個がある。
ナガバハエドクソウは葉が長卵形~長惰円形、基部が楔形、葉裏の細脈が不明瞭。
花冠は、上唇が狭く、両側が肩状にならないことが多い。花期が1カ月早い。
「令和参年(皇紀2681年)6月15日、記」