ササユリ(笹百合);
清楚なピンクの花、栽培を試みるも中々難しい。東斜面の明るい日陰林、酸性の土壌。
限られた条件でしか育たない“ササユリ”。名前は葉が笹に似ているからに由。
(日本固有在来種百合は、西日本ではササユリ、東日本ではヤマユリが代表する。
花の時期が他のユリより早いことから、ササユリを別名、早百合ともいわれる。
香りが強く、花の色が薄いピンク色で、愛らしい。静岡県~新潟県が自生地の北限か。
(近畿地方以北の山百合は、花が大きく中脈に沿って黄班が入り赤褐色の斑点が多い。)
茎高は、50~100cm。茎は細くて直立するが、上部が弓形になることもある。
葉は互生し、長さ8~15センチの披針形でやや厚く、 笹の葉に似ている。
茎先に長さ10~15センチのラッパ形で、 淡紅色の花を1個~数個横向きに咲かせる。
花冠は6裂して反り返り、葯は赤褐色で、花に強い芳香がある。 雄蕊6本、雌蕊は1本。
花は1個が多いが、数個咲くこともある。 倒卵形の蒴果、扁平で周の翼ある種子が風で飛ぶ。
種子は翌々年の春に発芽するが、その年は根生葉だけでまだ茎がない。
種子からだと、花が咲くまでに7年以上かかる。 何年かするとその場所の株は枯れる。
ササユリは、とても美しい花で盗掘をされることが多く、近年はめっきり自生地が減少してる。
ササユリ(笹百合)の鱗茎(地下部)は「百合(ひゃくごう)」と呼ばれ、生薬として使われてきた。
ササユリの花言葉「上品」、淡いピンク色で少し俯き加減に咲かせる姿は、當に上品。
立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花という言葉、美人の代名詞とも言える花言葉。
ササユリ(笹百合)の種類には、自生地の名前や、葉の特徴で名前が付けられた。
日向笹百合;宮崎県に分布。やや濃いピンクの花を咲かせ草丈が低め。
神領百合;徳島県神山町神領村に自生。濃いピンクの花を咲かせる。
花は同種の中で最も小さく、葉に白い縁取りが入る特徴がある。
伊島笹百合;徳島県伊島に自生。葉の幅が広いのが特徴。
フクリンササユリ;高知県と愛媛県で自生。葉が白く縁取られている。
ヒロハササユリ;長野県、新潟県、山口県に自生。葉が長くて厚みがある。
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上記のような特徴等で真の自生地に出会ったことがない。関東人だから仕方ないか??
自生地ではないと思うが、見事に笹百合を栽培されておられる方がみえる、と聞いていた。
伊豆半島・・・紫陽花行脚にあけくれ・・全力注視でその植物園は、素通りだった。
今年は、植物観察ハンター??の師匠に案内・・導かれて訪れた。
先入観とは恐ろしい。訪問して園の素晴らしさに畏敬の念を持った。
対して、己の寫眞の酷さに落胆!!!
「令和参年(皇紀2681年)6月23日、記」