《 泉の森内一個所で見れる低木樹花〝4月花XXIX〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
泉の森には、観察中とするコツクバネウツギ(小衝羽空木)が2本見える。
コツクバネウツギ(小衝羽空木);
資料等では、落葉低木・中部地方以西〜九州が自生地とある。
泉の森の樹が、自生野生種なのか等々、仔細不明。観察結果の発表が楽しみ。
概要を図鑑等から引用すると、日当たりのよい丘陵の雑木林に生える。
樹皮は灰白色〜灰褐色。葉は対生。葉身長さ2〜5cm、幅1〜2cmの卵形〜狭楕円形。
縁には不揃いな鋸歯がある、又は全縁。裏面の主脈基部に短い開出毛が密生する。
新枝の先に花を1〜7個つけ、花は黄白色、又は、黄色、ときに淡紅色を帯びる。
花冠は長さ1〜2cmの漏斗状で細い花筒から徐々に鐘状に広がり内面に長い毛がある。
先はやや唇状で、下唇の内面には橙色の網状紋がある。
萼は基部まで2〜3裂し、萼片は長さ5〜9mm、ときに先が2〜3浅裂する。
雄蕊は4個、二長雄蕊(didynamous)。子房は長さ8~10㎜、有毛。
花柱は細く1本。雄蕊より長く花冠からやや突き出し柱頭は頭状。
花柱の基部に扁平な蜜腺がある。痩果は長さ8~10㎜の細い円筒形。
ホソバコツクバネウツギ(form. obspathulata )は葉が小形で長さ1~2㎝、幅3~7㎜。
葉の形は、披針形~広披針で葉幅が狭い。
ヒロハコツクバネウツギ(form. gymnocarpa) は萼片が2個。
葉が長さ4~7㎝と大きく、幅が広い。花色は、白色~黄色。
ツクバネウツギ(Abelia spathulata) は、萼片が5個で花全体が大きい。
ツクバネとは「筑波嶺」ではなく「突く羽根」のこと。
プロペラ状になる萼片の様子が羽根突きの羽根に似る。
樹齢を重ねると中空になる枝の様子がウツギに似ており命名された。
「令和陸年(皇紀2684年)4月25日、記」