《雅羅・/・襍懐古〝山の花Ⅳ〟❖ ’24-217 ❖》

チョウノスケソウ(長之助草) ... チョウノスケソウ(長之助草) バラ科(Rosaceae)
学名:Dryas octopetala var. asiatica
別名:ドリアス・オクトペタラ, ミヤマグルマ

大学生になって鑑賞ではなく、観... 大学生になって鑑賞ではなく、観察した。南横岳稜線。


大学生時代のバイトで色々と見れ... 大学生時代のバイトで色々と見れた群落。


《赤岳登山で見た花〝長之助草〟8月草花Ⅳ  ❖ 1962/夏 ❖ 》
赤岳登山のクライマックス、稜線に出た辺りは高山植物があちこちに。
夢中で撮った。先導者の大先輩についていったお陰で色々教えて頂けた。
チョウノスケソウ(長之助草);
チョウノスケソウは、高山性・匍匐性・矮小常緑低木。
本州以北~北海道の高山のガレ場に自生している。
環境が厳しい高山に生えるため株高は5~10の木。
本種だけで1属を構成する1属1種の矮性落葉低木。
種小名の"octopetala"、という表現もバラ科では特異。
octo(8)+ petala(花弁の)=(八弁花の)。
葉は少し紅葉し雪下で休眠する。7月~8月に葉を出す。
その後、葉腋から長さ4~10cmの花柄を出して蕾をつける。
チングルマ(稚児車)似の2~3cmの白い八弁花を咲かせる。
根は岩の隙間に入り、枝は地を這い分枝してマット状に広がる。
新葉が展開しても枯れた古い葉が落ちずに残っている。
葉は互生し革質、長さ1-2.5cm、幅0.5-1.5cmの卵状楕円形で鋸歯がある。
表面は深緑色で6-8対の側脈に沿ってへこみ、縁が裏面にやや巻き込む。
その姿は、花のない時期でも葉を見れば識別出来る程独特である。
裏面に綿毛が密生して純白。葉柄は長さ1-2.5cmで短い軟毛がある。
枝先に直径2-3cmの白色~黄白色の花が1個つく。
花柄は長さ3-10cmで直立、花弁は長さ1-1.5cm、幅5-7mmの楕円形で8個。
雄蕊と雌蕊は、長さ5-6mmで多数ある。
萼は短い軟毛が生え、萼片は花弁と同数で披針形。
チョウノスケソウの名はロシアの植物学者マキシモウィッチの命名に由。
立山で1889年に初めて発見したのが須川長之助氏。
マキシモヴィッチ氏が日本の植物を採集した際の協力者。
須川氏が採集した標本をマキシモヴィッチ氏が検証し命名した。
チョウノスケソウはウルップソウ等とともに北半球の独特な植物。
氷河周辺に特徴的にみられる「ドリアス植物群」の代表的な植物。

「令和陸年(皇紀2684年)8月4日、記」


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