《雅羅・/・襍懐古〝山の花ⅩIV〟❖ ’24-227 ❖》

ヨツバシオガマ(四葉塩竈) ハマウツボ科(Orobanchaceae)
学名:Pedicularis japonica Miq.
ヨツバシオガマは、エゾヨツバシオガマの変種に分類されていたが、
日本の本州中部の系統は、日本固有に分化したものであり、独立種となった。
ヨツバシオガマ(四葉塩竈);
初夏~夏、北海道~本州中部の高山の湿地に自生する 多年草の高山植物。
同属のレブンシオガマ(礼文塩竈)と似ているが、
レブンシオガマの方が大きくまた、葉を5~6枚輪生することで識別できる。
ヨツバシオガマは、茎高10~30㎝の多年草。開花期:6~8月 
葉は4枚、稀に3~6枚で輪生し羽状深裂して片は浅裂又は歯状。
茎頂の花茎に数段に花輪をつける。
花冠は下部が筒型、筒部は真っすぐ又はわずかに曲がり、先が2唇形。
上唇は紅紫色で先端が嘴状に長く先が垂れ下がり、嘴部は長さ4~5㎜。
下唇は大きく3裂して垂れ下がる。萼は先が5裂する。
エゾヨツバシオガマとヨツバシオガマの違い点;
*  エゾヨツバシオガマ(Pedicularis chamissoni)
花冠筒部の下部が明らかに曲がる。花序軸の多数の花の輪(節)6~8段。
 葉の羽片は深く分裂。
* ヨツバシオガマ(Pedicularis japonica
 花冠筒部の下部が真っすぐ又はわずかに曲がる。
 花序軸の花の輪(節)の数は比較的少ない3~4段。
葉の羽片は浅く分裂。
白い花を付けるものもある。

《 赤岳登山で見た花〝四葉塩竈〟8月山花ⅩIV  ❖ 1962/夏 ❖ 》
ヨツバシオガマは日本アルプスの高山帯に生える代表的高山植物。
小ぶりの花だが、紅紫色の花はとても良く目立つ。
比較的よく見られるので最初に覚える高山植物の一つである。
我々年代の登山者は、単に四葉塩竈と呼んで来たのだが、、?
色々見てくると、東北や北海道のヨツバシオガマは個体が大きい。
しばらく前に遺伝子調査で判明した報告を読んだ。
北アルプスなどのヨツバシオガマと、飯豊山以北のヨツバシオガマは別種。
東北や北海道のヨツバシオガマは、キタヨツバシオガマという名前が付いた。

「令和陸年(皇紀2684年)8月14日、記」
 
 
 
 
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