《雅羅・/・襍〝備忘録24-25〟❖ ’24-264 ❖》

タチフウロ(立風露)   フウ... タチフウロ(立風露)   フウロソウ科(Geraniaceae)
学名:Geranium krameri Franch. et Savat.
タチフウロ(立風露); タチフ... タチフウロ(立風露);
タチフウロは、山地の草地・林縁に生える多年草。
中部地方~東北地方、四国、九州に分布。茎高30~70cm。
茎や葉柄に下向きの毛がある。根茎は垂直、直径5~12mm。
疣状(イボ)突起はない(節から根を出さない)。
長く肥厚した根が束生する。後ろ向きの伏毛か開出毛がある。
根生葉は花時にも少し残り、長い葉柄がある。
茎生葉には葉柄はほとんどない。
葉は対生し掌状に5~7裂、 裂片は更に細裂し、
表面や裏面脈状に粗毛がある。
 茎の上部や枝先から長い花序柄を立ち上げ、
先端に2個の5弁花を咲かせる。
花弁は淡紅紫色で濃紅紫色の脈が入り基部には白毛がある。
雌蕊の先は5裂する。雄蕊は10個。
タチフウロの花を観察してると、
雌蕊の先が閉じ柱頭先の花粉が付く面を見せていない状態で
雄蕊が先に成熟している雄花状態のもの。
雌蕊柱頭が5裂し花粉を受ける面を開き雄蕊が落ちた雌花状態。
色々な状態のものがあり、しっかりと観察しないといけない。
同属の似た種類も覚えていないといけないだろう。
* アサマフウロは花が大きく、花弁の色が濃い。
* ハクサンフウロは花弁の幅がやや狭いことが多く、
  脈の色がやや薄い。
*イブキフウロはエゾフウロの変種であり、
 花弁の先が3浅裂する。
タチフロウの葉、見ごたえある。... タチフロウの葉、見ごたえある。

* 以上の画像は、借り物 *


《 里緑地(里山)の秋花〝立風露〟 ❖ 9月~10月上旬 ❖  》
**神奈川県植物誌** タチフ... **神奈川県植物誌**
タチフウロ Geranium krameri Franch. & Sav.;
G. japonicum Franch. & Sav., Enum. Pl. 2: 305 (1878) の基準産地は箱根
多年草.茎はほかの植物によりかかるように立ち上がり
高さ 70~80cm に達する.葉は対生しふつう 5~7 深裂するが,
上部の葉はしばしば 3 裂.
8~9 月に紅紫色の径 3cm 弱の大型の花をつける.
本州,四国,九州;朝鮮,中国東北部にかけて分布する.
丘陵地から山地の草地に生える.
県内では箱根や丹沢などの山麓部,
多摩丘陵の一部などに局地的に分布するが少ない.
『神 RDB06』では絶滅危惧ⅠB 類とされた.

若い頃、霧ヶ峰や車山高原で観た花。
この花が見え始め、暫くすると秋風が吹き始める。

「令和陸年(皇紀2684年)9月20日、記」


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