《 雅羅・/・〝里緑地の花  '10-10〟❖ ’24-293 ❖ 》

ホトトギス(杜鵑草)  ユリ科... ホトトギス(杜鵑草)  ユリ科(Liliaceae)ホトトギス属   
学名:Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook
別名:ユテンソウ(油点草)
日本固有の.在来種。本州(関東... 日本固有の.在来種。本州(関東以西)、四国、九州に自生してる。
山地のやや湿った半日陰などに生える多年草。
茎は普通、分枝せず長さ0.4~1mになる。
斜面から垂れ下がって咲く事も多い。茎には上向きの毛が密生する。
葉は互生し、茎の左右に並び毛が多く長楕円状披針形。
若い葉には表面に濃色の斑点(油点)があるが、次第に目立たなくなる。
花は葉脇につき、直径2-3cmの漏斗状鐘形。
茎頂と葉腋ごとに1~3個、上向きに咲き茎先端から基部に向かって咲き進む。
花披片は6個、平開せず斜めに開く。
白色で内側に紅紫色~紫色の斑点が多数つき、基部には黄色の斑紋がある。
斑点の色や濃淡、大小は変異が大きい。
3個の外花被片は倒披針形で3個の内花被片より広い。
基部が球状に膨らみ腺毛が生える。
雄蕊は6個で子房を囲んで直立し、上部で平開して帯紫色の葯を丁字形につける。
花糸は無毛。花柱の柱頭は3裂して平開しさらに2裂して多数の腺毛状の球状突起がある。
花糸や花柱、葯の上側にも紫色の斑点がある。
花柱は太く、柱頭が深く3裂し、先端がさらに2裂して平らに開く。
花披片に紅紫色~青紫色の斑点があり、花柱や柱頭、花糸に斑点がある。
花被片の基部には橙色の班紋がある。雄蕊6個。
果実は長さ4~5㎝、先が尖った三角柱状の蒴果、熟すと先端が小さく3裂する。
種子は長さ約2.5㎜の扁平な先が尖った卵形、赤褐色、表面に細かな網目がある。
ヤマホトトギスは花被片は下にくぼみ、先は上に向かって反り返る。
ヤマジノホトトギスは花被片が平開するか、上側に向かって膨らむ。
花被片が斜開するホトトギスとは区別は容易。
よく似たタイワンホトトギスとホトトギスとの交配も盛んに行われ、
都会で見られるものは、交配雑種と思しきものが多い。



《  静か&迫力ある咲きっぷり〝杜鵑草〟 ❖泉の森・こもれび広場❖  》
**神奈川県植物誌より** (...
**神奈川県植物誌より**
(3)ホトトギス Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook.;
T. japonica Miq. in Ann. Mus. Bot. Lugd.-Bat., 3(5):
155 (1867) の基準産地の 1 つが横浜 (Maximowicz)
岸壁に生えたものは下垂し,平坦地に生えたものは直立し,高さ 40~90cm.
茎に毛が多い.9~10 月,
淡紅紫色で濃紫色の斑点がある花を葉腋に 1~3 個ずつつけ,
主茎の先から元への順で咲く.
本州,四国,九州に分布し,県内では全域に普通で,
川岸や湿った岸壁,草原や疎林の下に生える.
*       *       *
和名は、花弁の斑点模様が野鳥のホトトギスの胸模様に似ているに由来する。
泉の森の生育場は、歩行路脇の緩やかな斜面に静かに姿を魅せる。
元々、自生していたものか否かはわからない。
タイワンホトトギスとホトトギスの交雑園芸種とも見えるが??

「令和陸年(皇紀2684年)10月19日」
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