《襍草・/・古往今来185》鵯花

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ヒヨドリバナ(鵯花) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Eupatorium chinense L. var. simplicifolium (Makino) Kitam.

温帯から暖帯の比較的明るい林縁等、造林地などの草地にも多く見える。
地下茎は短くて太い。葉の表面は無光沢で短毛が生え、裏面には全体に腺点がある。
ひよどり(鵯)の鳴く頃に咲くというが、鵯は一年中鳴いてる由!?!
茎高さ1~2m位。茎には縮れた毛があってざらつく。
葉は対生し短い柄があり卵状長楕円形~楕円形で先は短くとがる。
基部は急に葉柄となり、ふちに鋭い鋸歯がある。
サワヒヨドリなどには葉柄がないが、ヒヨドリバナの葉には柄があるので見分けられる。
「(葉柄・petiole)とは、葉身と茎をつなぐ柄状の構造であり、
茎と葉身の間の水・栄養分・同化産物の通路となり、また葉身を支える役目も果たす。」
上部の枝先に多数の頭花をつけ、頭花は5個ほどの白色の両性の筒状花からなる。
花冠の先は浅く5裂し、花柱の先が2分枝して長くのびる。
筒状花は白色だが、まれに紫色を帯びる。総苞は長さ5~6mm。総苞外片は乾いた膜質で短い。
果実はそう果、長さ3mm、5稜、腺点がある。
しばしばジェミニウイルスに感染し、葉に黄色の斑点があらわれる。
近縁種・秋の七草の一つ「フジバカマ」は、古くに中国から渡来した帰化植物。
ヒヨドリバナは大古より自生してる野生種。
遠目には、これ等の花は見分けが難しい。
だが立ち姿、枝分かれ、特に葉の形状をじっくり見ると見分けが付く。


10月3日誌「大和市泉の森」

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《襍草・/・古往今来184》山杜鵑草

《襍草・/・古往今来184》山...
《襍草・/・古往今来184》山杜鵑草

ヤマホトトギス(山杜鵑草) ユリ科(Liliaceae)
学名:Tricyrtis macropoda

ホトトギスは園芸種だが、ヤマホトトギスは日本全土に自生する野生種。
1株に3~5個の花を付け、花片が上下2段に付き、高く突き出ている。
里山の散策路脇に静かに咲いているが、ほとんどの散策者は通りすぎて行く。
然るに毎年出会えるんっか!?!


10月2日誌「大和市泉の森」

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《襍草・/・古往今来183》狗尾草

《襍草・/・古往今来183》狗...

エノコログサ(狗尾草) イネ科(Poaceae/Gramineae)
学名:Setaria viridis (L.) Beauv. var. viridis
別名: ネコジャラシ(猫じゃらし・関東地方の表現か?)

アワの原種。子供の頃、野山での遊びの道具だった(玩具か?)。
「犬ころ草」「犬の子草」が語源らしいが、我々は、「猫じゃらし」。
英名 Foxtail Grass」。
今の季節にふさわしい「 アキノエノコログサ」があるがバカでかい!!

10月1日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来182》藪苧麻の実

《襍草・/・古往今来182》藪...

ヤブマオ(藪苧麻) イラクサ科(Urticaceae)
学名:Boehmeria longispica

夏に地味な密集花を付けるが、林の中では花って感じない。
マオ(苧麻)という植物の皮(繊維)を原料にした物を苧麻と呼ぶ。
同属で藪に見えることでヤブマオ(藪苧麻)の名前がついた。
画像は、実になった状態。人の背丈ほどのの高さになる。
小さく花の穂が細く葉も薄いメヤブマオ、蔓性のものをツルマオという。


9月30日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来181》白山菊

《襍草・/・古往今来181》白...

シラヤマギク(白山菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Aster scaber Thunb. ex Murray
別名: ムコナ(婿菜)

温帯から暖帯にかけてみられ、高さ1-1.5m位。根出葉は卵心形で長柄があり、花時には枯れる。
上部の葉ほど小さく、葉柄も短い。花期は8-10月。白色の頭花を散房状につける。
頭花は径18-24m位、筒状花の花冠は長さ5.5mm位。
ムコナ(婿菜)とは、ヨメナ に対して付いた名前で、若芽は、春の山菜である。
ヤマギクと呼ばれる如く、高山でも見ることができる。
谷川岳登山道、標高1,600mあたりでも散見される。



9月29日誌「大和市泉の森」

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《襍感・/・古往今来180》林床を見てると。

《襍感・/・古往今来180》林...
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《襍感・/・古往今来180》林...
《襍感・/・古往今来180》林...

昭和39年の東京オリンピック、たのしい思い出だが。。。!
時を同じくして、公害問題・自然保護・都市環境破壊、と苦々しい思い出もある。
歴史的環境・都市環境・ナショナルトラスト問題もこの時代が始まりか!?!
鎌倉の自然環境保全に尽力された方々の多くが各分野の専門家だった。
理系学問の専門家・文系学問の専門家・記録的には、写真家も参加されている。
専門家の指導のもと、一般市民は楽しく多くを学べた。
秋と言えば、植物もさることながら「キノコ」の季節だ。
丹沢・地元(鎌倉・逗子)で「ムラサキシメジ」を狩るのが楽しみだった。
この「ムラサキシメジ」桜の木と関係ありそうな!!
思い出せること、忘れてしまったこと。。。?

色々と思いだされるが、身近には「松茸」の自生地を知らない。。。
知人の実家が松茸山を所有!!京都北部に松茸狩りに連れて行って頂いたことがあった。
最近、ムラサキシメジの生える山も立ち居入り禁止区域なってしまった。
自分で採ったキノコ、久しく口にしていない。もう20年近く!?!
はるか昔に教えて頂いたキノコの種別、すっかり忘れてしまった。
身近な里山にも菌類・キノコを見かけるが名前が分からない。
ごくごく一般的なのだろうが???


9月28日誌「大和市泉の森」

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《襍草・/・古往今来179》166-花のあと

《襍草・/・古往今来179》1...

ノブキ(野蕗) 学名:Adenocaulon himalaicum

“166”9月14日誌に「野蕗」を記した。
花期が過ぎて、実が結実した所を見ることが出来た。
花姿とは大層異なるノブキの実。
集合花の周りに雌花があり、真ん中に両性花があったが両性花は結実しない。
雌花だけが結実する。これは、そう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)。
綿毛はなく、先に突起状の腺体があり、粘り気のある粘液が出る。
これが、衣服などにくっついて種子が運ばれる。
学名の意、Adenocaulon はギリシャ語の「adenos(腺)+caulos(茎)」。
himalaicum は「ヒマラヤ山脈の」という意味。
葉が蕗(フキ)に似ている!?!ことで名がついたようだが、フキ属ではない。

9月27日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来178》秋の田村草

《襍草・/・古往今来178》秋...

アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Salvia japonica Thunb. ex Murray

夏のケナツノタムラソウ、春のハルノタムラソウもある(よく分からない?)。
秋の田村草、梅雨頃から咲き始め秋の初めに終わる、花期は長い。
秋、周囲の草花が消え寂しくなった草地に頑張る姿は、しおらしい。
茎は短い地下茎から直立し、高さは20-80cm位で上部で分枝する。
葉は3出葉または1-2回の羽状複葉、単葉を付ける事も、と変異が多い。
小葉は広卵形-狭卵形で縁には鋸歯がある。
茎の先に青紫色の唇形花を何段かに輪生する。
花冠は長さ1-1.3cmで上唇はやや直立、下唇は3裂する。
萼は内側に毛がある。
中々識別できなくて、仔細に觀察メモを残し記録した。


9月26日誌「大和市泉の森」
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《襍感・/・古往今来177》林床の野草

《襍感・/・古往今来177》林...

里山を散歩していると、どこにでも見られる眺めの中に!!
面白おかしく想像できる光景に出くわすことがある。
世人は、雑草とけ嫌いする植物だが、森の大切な構成者。
そんな植物が見せる姿、偶然の重なりだが、
細い竿先に浮きの如くに見ゆる枯れ葉。
小さく、地味な花がいっぱいだ。愛おしく見える植物諸君。


9月25日誌「大和市泉の森」
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《襍草・/・古往今来176》数珠玉

《襍草・/・古往今来176》数...

ジュズダマ(数珠玉) イネ科(Poaceae/Gramineae)
学名:Coix lachryma-jobi

高さ1m位になる湿地を好む植物。株は葉をつけた茎の集合によってなる。
栽培されてもいるが日本固有種ではなく帰化植物が野生化自生した。
原産地は、インドシナ・インドネシア。
ハトムギとよく似るが、ハトムギの実は茶色のみ。
ハトムギはジュズダマの栽培品種ともいわれている。
数珠玉の実、色は白や赤、灰色や黒と色々ある。
我々の子供時代には、実に糸を通してネックレスや数珠にして遊んだものだ。
お手玉などの材料にもした。こうした遊びは伝承して欲しいものである。
植物の葉等で色々な遊びをしたものだが・・・!?!

9月24日誌「大和市泉の森」
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