いつもながら枝物のたわみが、微妙な構成を醸し出している<佐々木房甫>先生の作品です。 お正月は「松」だけの素材で生けるのが習わしですが、9月9日の「重陽の節句」には「菊」だけの作品が楽しめるかなと期待していたのですが、今回久しぶりの生け替えでした。 垂直性が強調される小さな葉の枝物でしたが、葉の茂っていない右側に伸びる枝が、絶妙なバランスをあたえています。 黄色い「菊」の花が2輪、枝から咲いている花の感じがして、一体感を見せてくれています。