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- 今年の読書(107)『ふりだし』谷津矢車(学研M文庫)
サブタイトルには、「馬律流青春雙六(すごろく)」と付いています。
仕官していた藩が取り潰しになり、陸奥の国から江戸に出てきた<夏島丈衛門>17歳は、知り会った<籐七>と取り立て屋をしていましたが、ひょんなことから「馬律流宗家師範」の<たえ>が主宰する「唯力舎」の門弟となります。
<丈衛門>は、馬子が身を守るための「馬律流」使い手<たえ>、算術に長けた<喜助>、天才的なアイデアを生み出す15歳の<冬>、人の嘘を見抜く力を持つ<平三郎>達が、商人に対する経営指南として大店の立て直しの手伝いにかかわるようになっていきます。
武士としての矜持を捨てられない<丈衛門>ですが、様々な難題を解決してゆく4話が納められており、なんとなくシリーズ化されそうな筋立てでした。
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