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- 今年の読書(83)『八洲探訪』佐伯泰英(新潮社文庫)
l<新・古着屋総兵衛>シリーズとして、『異国の影』に次ぐ第11巻目が本書です。
文化二年の正月も、平穏な中幕を開けましたが、一年振りに帰国した<信一郎>と<おりん>の祝言と新居話、次の貿易航海に向けての宣団長の人選に苦慮している最中、武州・上州など関八州の田畑が荒れ、無宿者が増えているとの情報で、<影>からの命令で、さっそく総兵衛は、上州高崎へと向かいます。
実情偵察で賭博場に足を向けた総兵衛は、用心棒として異国の者が付いているのに驚きます。
問題が大きくならないうちに芽を摘む、総兵衛一行でした。
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