著者の作品として、神戸を舞台とした、『無痛』では、強烈な印象を持ちました。 本書『嗤う名医』には、天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者など、現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ブラックユーモア十分の短篇が6篇納められており、どの作品もにんまりとできました。