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- 今年の読書(125)『尾根を渡る風』笹本稜平(講談社文庫)
警視庁捜査一課の敏腕刑事だった<江波淳史>警部補は、取り調べ中に容疑者が自殺したことにより、青海警察署の水根駐在所へと左遷されてきます。奥多摩での駐在所生活を描いたのが、第一作目の 『駐在刑事』 でした。
奥多摩で、旅館の跡取り息子<孝夫>や図書館の司書<遼子>との交際を通じて、穏やかな環境で、自分自身を取り戻していました。
そんな折、御膳山でいなくなったペットの犬の探索中、何者かが仕掛けた罠を発見。隣県では、殺人事件が発生しており、怪しい人物も目撃されており<江波>は、相棒犬<プール>と調査に乗り出します。
今年は、「山ガール」を主題にした<湊かなえ>の 『山女日記』 を読みましたが、
著者には、『未踏峰』 や 『偽りの血』 など骨太の山岳小説の素地があるだけに、山の描写は、安心して読めます。
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