アメリカ原産の食虫植物【サラセニア・フラバ・マキシム】はツツジ目サラセニア科サラセニア属で、葉の形が筒状 になっています。名称の由来は、この植物の標本をヨーロッパに送ったカナダ人の医師<ミシェル・サラザン>に因んでいます。
和名は「ヘイシソウ(瓶子草)」といい、葉の筒状の形が、酒器の瓶子に似ているところから名付けられています。
春から初夏に画像のような花をつけます。茎の先端から伸びる花茎は、先端に丸い蕾をつけて立ち上がり、次第に伸び上がりながら、やがて茎の先端は曲がって蕾は下を向く。花は葉よりも高く伸びた花茎の先端に一つだけつく。花は非常に独特のもので、萼は五枚、花びらも五枚。雄しべは多数、雌しべは先端が五つに分かれる。こう書くとごく普通の花の形状ですが、雌しべの形状が変わっています。雌しべの先端は大きく五つに分かれ、先端は大きく反りかえり、実際にはその間に水掻きのように組織がつながっているので、その形は五本の骨を持った雨傘のような形です。しかもそれぞれの先端に小さく突出する柱頭は内側に向かっている。花びらはこの雌しべの柱頭の間に位置し、下向きに長くたれる。したがって、花びらの間から柱頭の部分が少し突き出ている。萼は花びらよりはるかに短く、花の基部で平らに広がる。雄しべはすべて花びらの内側に収まっています。
この形は、昆虫による花粉媒介に対応した構造です。花粉をつけた昆虫が内部に入り込むと、花から出る場合、花びらの隙間から出なければならず、その時に必ず柱頭に花粉をつけることになります。
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Posted at 2017-07-19 22:43
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Posted at 2017-07-20 00:49
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