本日は「列車愛称」が使われた日です
Sep
14
1929(昭和4)年の9月15日。「愛称名」を持つ列車が、日本で初めて運転されました。
当時、鉄道省が運転していた特別急行列車(特急)は、東京~下関間のわずか2往復のみ。そのうち設備が優れ、「日本一の豪華列車」と呼ばれていた1往復に「富士」、もう1往復に「櫻」という愛称が与えられ、9月15日から走り始めています。
この日本で初となる列車愛称命名は、昭和金融恐慌などで利用者が減っていたなか、鉄道を活性化させる目的で行われました。愛称名は公募され、その結果は以下の通りです。
1位「富士」、2位「燕」、3位「櫻」、4位「旭」、5位「隼」、6位「鳩」、7位「大和」、8位「鴎」、9位「千鳥」、10位「疾風」、11位「敷島」、12位「菊」、13位「梅」、14位「稲妻」、15位「宮島」、16位「鳳」、17位「東風」、18位「雁」
2位の「燕」は翌1930(昭和5)年、東京~神戸間で運行を開始した「特急」に命名されています。それまでの所要時間を2時間以上も短縮、東京~神戸間を9時間を切るスピードで走行、「超特急」と称され最後尾の展望台には2羽の燕をあしらったテールマークが付けられていましたが、戦況の悪化により1943(昭和18)年に廃止になっています。