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- 「バラ窓」・「祭壇の十字架」・「イバラの冠」・「風見鶏」無事@ノートルダム大聖堂
フランスで2019年4月15日夜(現地時間)に大規模火災が起きたユネスコ世界遺産ノートルダム大聖堂で16日、当局は内部の損壊を検証しています。ルモンド紙(電子版)によりますと、尖塔や鉛製の屋根が崩落した際、火炎は約800度の高温に達していたとみられています。
幸いなことに、先週には尖塔を囲む16体の銅像が作業のために移転されたばかりでした。
内部のビデオ映像では、大理石の床の上に屋根が崩落し、焦げたがれきとなって堆積しています。石柱の骨格は残っており、「バラ窓」と呼ばれるステンドグラス、「祭壇の十字架」は焼失を免れたようです。18世紀建造の「パイプオルガン」は放水で一部損傷しましたが、焼け残ったといいます。聖堂内の絵画は、修復のためルーブル美術館に移送されました。16日には倒れた尖塔内にあった「風見鶏」の像が、付近で回収されています。
「風見鶏」は青銅製で1935年、当時の大司教が信者を守る精神的な避雷針として設置。内部には磔刑にされたキリストの頭にかけられた「イバラの冠」のトゲ一本と、パリの守護聖人、聖ドニと聖ジュヌビエーブゆかりの品物が納められていました。大聖堂内に保存されていた「イバラの冠」は消防隊員が運び出して無事だったようです。
また、「バラ窓」は、<帚木蓬生>のパリ万博時代(1900年)を舞台とした『薔薇窓の闇 (上) ・ (下) 』の主人公・精神科医「ジュリアン・ラゼーグ」の心の拠り所として登場する貴重な場所として表紙にもなっているだけに、消失を危惧しておりました。
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