世界最大級の一枚岩として知られるオーストラリア中央部のウルル(英語名・エアーズロック)で26日から登山が禁止されます。登山道の入り口が閉鎖され、国内外から訪れた人々が世界遺産の巨岩の頂上から眺望を楽しんできた歴史に幕が下りました。
25日午後4時すぎに、入り口付近に「永遠に閉鎖」と書かれた表示板が付けられると、集まった先住民(アボリジニ)らが一斉に拍手しました。
ウルルは毎年25万人以上が訪れる豪州屈指の観光地で、登山は自然の醍醐味を体全体で感じることができる大きな楽しみの一つでしたが、先住民にとっては先祖の魂が生きる聖地です。この土地の所有者として1985年に「返還」を受けた先住民は、政府と契約を結んで土地を貸し出しましたが、登山の可否をめぐる結論は先送りされてきていました。
ウルルを抱える国立公園の理事会はその後、こうした先住民の意向も踏まえ「登山者が訪問者全体の2割を下回れば禁止する」などの条件を設定。条件が満たされたとして2017年11月に禁止を決めています。
27日には登山禁止を祝福するイベントがウルルで行われる予定です。
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Posted at 2019-10-25 15:42
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Posted at 2019-10-25 15:48
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