浮島生地が硬くならないうちにと思い、お正月にお年賀としていただいた 「茜屋 徳島本店」の「阿波遊山」の 「ブルーベリー」 ・ 「山桃」 についでの「薄墨餡」をいただきました。これも、黄色の「柚子」と同様に和菓子として目を引く生地の色合いです。
「ブルーベリー」の「紫色」、「山桃」の「赤紅色」は果実の色に合わせた浮島生地としての色合いだと分かりますが、この「薄墨餡」の「墨」と「水色」という色合いは結びつきませんでした。
「墨」とありましたので、単純に「黒色」を連想し和菓子としては「黒い漉し餡」かなと連想したのですが、 「茜庵」では、和菓子屋にとってもっとも大切な素材である小豆を、 「粒あん」には丹波大納言、「 漉しあん」と「薄墨餡」には北海道小豆と2種の小豆を使いわけて風味豊かな3種の餡に仕立ているとのことでした。
小豆の艶やかな皮を一枚一枚、丁寧に取りさって仕上げられた「薄墨餡」、「粒あん」・「漉しあん」とはまた違った、すっきりと華やかな甘みの餡、おいしくいただきました。
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