全国の書店員が「今いちばん売りたい本」を決める「2020年本屋大賞」(本屋大賞実行委員会主催)の大賞作品が7日発表され、<凪良ゆう>氏の『流浪の月』(東京創元社)が選ばれています。
『流浪の月』は、引き離された男女のその後の時間を描いた物語。家に帰れない主人公9歳のの少女「さらさ」は、公園で出会った19歳の青年「ふみ」に助けを求めます。青年は彼女を受け入れるも世間からは誘拐事件として捉えられてしまい、社会から一方的に被害者と加害者としてそれぞれ糾弾、同情されてしまいます。そして15年後に再開し、周囲の人を巻き込みながら新しい人間関係への旅立ちが描かれています。
著者の<凪良ゆう>氏は、2006年に『恋するエゴイスト』でデビュー。主にボーイズラブ系で活動しており、代表作に『神様のビオトープ』「2017年・講談社)や『すみれ荘ファミリア』「2018年7月14日・KADOKAWA)などがあります。
過去の受賞・ノミネート作は、映画化やドラマ化されるなど話題になったものも多く、<百田尚樹>氏の『海賊とよばれた男』、<三浦しをん>氏の『舟を編む』、<湊かなえ>氏の『告白』などが映画化され、『ビブリア古書堂の事件手帖』 が月9ドラマ(フジテレビ系)として放送されています。
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