(左)新原宿駅駅舎 (右)解体される旧原宿駅駅舎
「若者の聖地」東京・原宿のシンボルとして親しまれたJR山手線の原宿旧駅舎は、大正末期に建てられた都内最古の木造駅舎ですが、戦火を乗り越え、今年3月に「引退」するまで時代の移り変わりや人々の行き交いを見詰め続けてきましたが、いよいよ8月24日から解体工事が始まり、96年の歴史は静かに幕を閉じます。
四方を向いた三角屋根、尖塔に立つ風見鶏。旧駅舎は、白壁に柱や梁をむき出しにした「ハーフティンバー」と呼ばれる西欧の建築様式で、1924(大正13)年に完成。1920年に創建された明治神宮の玄関口として利用されてきました。
原宿駅では、今夏予定していた東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向け、利用者が多く見込まれる競技会場周辺駅などの主要乗換駅を改良する取り組みの一環で、改良工事が進められてきました。3代目の駅舎は3月21日に供用が始まり、明治神宮方面に西口の出入り口を新設したほか、コンコースや改札の拡張・増設、ホームの2面化などを行っています。
旧駅舎は、東京オリ・パラ競技大会終了後に解体予定としていましたが、大会が延期となったことから8月24日より解体工事に取りかかります。その後、防火地域の基準に適した材料を用い、外観を「可能な限り再現した」建物を建設する予定になっています。
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