1月27日には、 「第44回日本アカデミー賞」の候補作品等 が発表されていますが、『映画芸術』474号(映画芸術社・季刊誌)では、「2020年日本映画ベストテン&ワーストテン」が発表されています。 『映画芸術』は、脚本家の<荒井晴彦>が編集長を務める映画批評専門誌です。毎年恒例の「日本映画ベスト&ワースト」には、評論家や監督、脚本家、劇場スタッフなどの映画人のみならず、一般の会社員も参加しています。 ベストテンの1位は、阪神・淡路大震災により一人娘を亡くした夫婦の23年間を描いた 『れいこいるか』 が選ばれています。監督の<いまおかしんじ>が震災直後から温めていた企画を25年という節目の年に映画化した1本で、<武田暁>と<河屋秀俊>が共演しています。 ワーストテンの1位は、神戸市出身の<黒沢清>が第77回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)に輝いた 『スパイの妻(劇場版)』 が選ばれています。太平洋戦争前夜の兵庫・神戸を舞台に、連合国のスパイと疑われる貿易商・「福原優作」(高橋一生)とその妻「聡子」(蒼井優)の姿が描かれています。 奇遇ですが、ベスト、ワーストともに兵庫県神戸市が舞台の作品が1位に選ばれています。そのほかの順位は下記の通り。選者や集計方法などの詳細に興味ある方は、本誌で確認してみてください。。 【『映画芸術』 2020年日本映画ベストテン&ワーストテン 】 ◆ベストテン 1位「れいこいるか」 2位「37セカンズ」 3位「アルプススタンドのはしの方」 4位「本気のしるし 劇場版」 5位「ミセス・ノイズィ」 6位「VIDEOPHOBIA」 7位「風の電話」 7位「喜劇 愛妻物語」 7位「影裏」 10位「恋するけだもの」 10位「空に住む」 10位「私をくいとめて」 ◆ワーストテン 1位「スパイの妻(劇場版)」 2位「罪の声」 3位「ミッドナイトスワン」 4位「海辺の映画館ーキネマの玉手箱」 4位「Fukushima 50(フクシマフィフティ)」 6位「ばるぼら」 7位「浅田家!」 8位「日本独立」 9位「男はつらいよ お帰り 寅さん」 10位「れいこいるか」 10位「子どもたちをよろしく」 10位「ロマンスドール」