政治や経済、宇宙や医療など多岐にわたるテーマで多数のベストセラーを発表してきましたジャーナリストで評論家の<立花隆>さんが、今年4月30日午後11時38分に急性冠症候群のため入院先の病院で亡くなられています。80歳でした。詳細についてはホームページで公表されるようです。
1940年5月28日、長崎市生まれ。東京大文学部仏文科を卒業した1964年、文芸春秋に入社し雑誌記者となりますが1966年に退社、フリーとなり。1967年に東京大文学部哲学科に学士入学しています。在学中から雑誌などにルポや評論などを発表。1974年には月刊『文芸春秋』に『田中角栄研究 その金脈と人脈』を発表しています。首相だった<田中角栄>氏の政治手法を入念な取材と裏付け調査で明らかにし、<田中角栄>氏退陣のきっかけとなりました。同企画は「調査報道の先駆」「雑誌ジャーナリズムの金字塔」として高く評価されています。
その後は「日本共産党の研究」など政治をテーマとした執筆を続ける一方、米国のアポロ計画で月に渡った宇宙飛行士を取材し、その内面の変化をたどった『宇宙からの帰還』(1983年)や、人の死、人が生きていくことの意味を問う『脳死』(1986年) ・ 『脳死再論』(1988年)など科学分野でも多数の執筆を残しています。
2007年にがんの告知を受け手術。以後自らの体験を雑誌に発表するなど、がんに関する取材・執筆を続けていました。
2014年『読書脳 ぼくの深読み300冊の記録』で第68回毎日出版文化賞書評賞受賞。2016年『武満徹・音楽創造への旅』で吉田秀和賞などを受賞されています。
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