感染力が強い新型コロナウイルスの「変異株」、「デルタ株」が最初に発見されたインドで、「デルタ株の変異株」が新たに確認されています。
インド政府は、感染力が上がっているなどとして「懸念すべき変異株」に指定。感染「第2波」のピークを越え、規制を緩和しつつある各地方政府に警戒を呼びかけています。
新たな変異株は「デルタ・プラス」と呼ばれ、23日までに、商都ムンバイを抱える西部マハラシュトラ州や中部、南部などで少なくとも40例が確認されています。
インド政府は22日、「デルタ・プラス」を「懸念すべき変異株」に指定し、声明で「感染力が強まっている」ほか、肺の細胞に取りつきやすいことや抗体の働きを弱める恐れがあることが理由だと説明。「デルタ・プラス」が見つかった各州の当局に、封じ込めや検査の徹底、ワクチン接種の加速を呼びかけています。
インドでは今年3月中旬以降、感染の「第2波」の影響が深刻化。一時は1日の新規感染者数が40万人を超え、各地で病床や医療用酸素が不足する〈医療崩壊〉に陥っています。ロックダウン(都市封鎖)により、最近の新規感染者数は5万人程度まで減少していますが、新たな「変異株」の出現により、再び感染者が増える懸念が出てきています。
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