お茶菓子()「花びら餅」
Jan
9
この「花びら餅」、季節ごとに異なる四季折々の和菓子の1月を代表する上生菓子です。白い丸餅の上に赤い小豆汁で染めた菱形の薄い餅を重ね、その上に白味噌の餡、甘く煮た「ふくさ牛蒡(ゴボウ)」をにのせて、半月型に包んでいます。
諸説あるものの、『花びら餅』は、宮中のおせち料理の一つ「菱葩(ひしはなびら)」を原形とする和菓子で、平安時代の頃より長寿を祝うため、押鮎などの固いものを食べる新年の習わし「歯固めの儀式」が伝承される過程で、徐々に簡略化されるなか生まれたものといわれています。
<ごぼう>は、押鮎に見立てたもので、土の中に根を張るので、「家の基礎がしっかりしている」とか「長寿」を願う意味が込められています。
白味噌の餡で甘めですが、<からすみ>を餅の間に挟んで、おいしくいただきました。