25日(日本時間26日)、全米野球記者協会の記者投票で決まる今年の米野球殿堂入り表彰者が発表され、歴代最多762本塁打(2007年8月7日)の<バリー・ボンズ>(57・元ジャイアンツ)は66%の得票率で、有資格最終の10年目も殿堂入りラインの75%に届きませんでした。
<バリー・ボンズ>は禁止薬物の規制が厳格でなかった時代に活躍。薬物疑惑が浮上する以前にも十分な実績を残していたことから、資格最終年が近づくにつれて殿堂入りを後押しする声が大きくなっていました。
今回の発表直前にも、スポーツ専門局ESPN(電子版)が「落選すれば歴史を保存する使命を持つ殿堂の失敗を意味する」と特集するなど注目されましたが、現役時代にかけられた禁止薬物使用の疑惑が最後まで重くのし掛かり、「ステロイド時代の代表格」のイメージを払拭(ふっしょく)することはできませんでした。
殿堂入り選手らで構成する時代委員会の投票で選出される可能性は残されてはいますが、米メディアは史上最高の選手が殿堂入りしない異常性をそろって報道しています。
片や、2003年に実施された薬物検査で陽性反応を示していたと報じられたこともある<デービッド・オルティス>が1年目で殿堂入り。投票の判断基準に対する議論は今後も続きそうです。
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